AmazonのA+コンテンツのモジュールは、見た目の好みで選ぶものではありません。「お客さまがこの商品を買う前に、何を迷うか」から逆算して選びます。
答えを先に言うと、組み立ての基本は3つです。最初に大きな画像で「何の商品か」を伝えます。次に画像とテキストで特長を説明します。最後に比較表やよくある質問で、迷いを消します。
この記事では、主なモジュールの役割と、商品タイプごとの組み合わせ例を紹介します。作る手順、公開後の確かめ方、よくある失敗も説明します。

Amazon A+コンテンツのモジュールの選び方は「役割」から考える
A+コンテンツは、商品ページの下のほうに出る画像と文章の説明エリアです。ブランド登録をした出品者が使えます。使える条件は、セラーセントラルのヘルプで確かめてください。
A+コンテンツは、モジュールと呼ばれる部品を積み重ねて作ります。部品には「大きな画像」「画像と文章のセット」「比較表」などの種類があります。
選び方で迷う人の多くは、部品を見た目で選んでいます。おしゃれな写真が使えるから、という理由で選ぶと、伝えたいことが抜け落ちます。
先に、ページの流れを決めましょう。お客さまの頭の中は、だいたい次の順番で動きます。
- これは何の商品か、自分に合いそうか
- 何が良いのか、ほかと何が違うのか
- どれを選べばよいか、不安な点はないか
この3つの段階に、それぞれ合う部品をあてはめます。これがモジュール選びの基本です。
主なモジュールの種類と役割
ここでは、よく使われる部品を役割ごとに分けて紹介します。モジュールの名前や、画像の大きさ・文字数などの決まりは変わることがあります。作るときは、セラーセントラルの「A+コンテンツマネージャー」の画面とヘルプで確かめてください。
大きな画像のモジュール(つかみの役)
横長の大きな画像を1枚置く部品です。画像の上に短い文章を重ねられる種類もあります。
役割は「ひと目で何の商品かを伝えること」です。使っている場面の写真がよく合います。A+コンテンツの一番上に置くのが一般的です。
画像とテキストのモジュール(説明の役)
画像の横や下に、見出しと説明文を添える部品です。画像が1枚の種類と、3つや4つの画像を横に並べる種類があります。
- 画像1枚の種類:大事な特長を1つ、じっくり説明したいときに使います。
- 画像を並べる種類:特長を短くいくつか見せたいときに使います。
並べる種類は、スマホでは縦に積まれて表示されることがあります。文章は短めにしておくと読みやすくなります。
比較表のモジュール(選ばせる役)
自社の商品を横に並べ、違いを見せる部品です。サイズ違い、容量違い、上位モデルと通常モデルなど、シリーズで売っている商品に向いています。
比較表の各商品からは、その商品ページへ移れます。お客さまが「自分に合うのはどれか」で迷っているなら、比較表がその迷いを減らします。
テキスト中心のモジュール(補足の役)
文章だけ、または文章が主役の部品です。使い方、お手入れの方法、素材の説明などに向いています。
よくある質問の形で書ける部品もあります。返品や問い合わせが多い内容を、ここで先に答えておけます。
仕様のモジュール(確かめる役)
サイズや重さ、素材などを項目ごとに並べる部品です。家電や家具など、数値で比べる人が多い商品で役立ちます。
商品タイプ別のモジュールの組み合わせ例
ここからは、商品タイプごとの組み合わせ例です。上から順に並べる想定です。そのまま使うより、自分の商品で「お客さまが迷う点」に合わせて入れ替えてください。
家電・ガジェットなど、機能で選ばれる商品
- 大きな画像:使っている場面で、何ができるかを見せる
- 画像1枚とテキスト:一番の強みを1つだけ深く説明する
- 画像を並べる種類:ほかの機能を短く紹介する
- 仕様:サイズや重さなどを整理する
- 比較表:上位モデルや色違いと並べる
機能が多い商品は、全部を同じ強さで並べがちです。一番の強みを先に1つ決めると、伝わり方が変わります。
日用品・消耗品など、くり返し買われる商品
- 大きな画像:暮らしの中で使っている場面を見せる
- 画像を並べる種類:使いやすさの理由を短く並べる
- 比較表:容量違いやセット違いを並べる
- テキスト中心:使い方や保管の注意を補足する
消耗品は、容量やセット数で迷う人が多い商品です。比較表で「どれを選べば得か」が分かるようにします。
アパレル・雑貨など、見た目で選ばれる商品
- 大きな画像:着ている、使っている雰囲気が伝わる写真
- 画像を並べる種類:色やコーディネートの例を見せる
- 画像1枚とテキスト:素材や作りのこだわりを説明する
- テキスト中心:サイズの選び方やお手入れ方法を書く
見た目の商品は、画像の質がそのまま売れ行きに関わります。文章は短くし、写真に語らせる組み立てにします。

食品・コスメなど、使う前に試せない商品
- 大きな画像:食べている、使っている場面を見せる
- 画像1枚とテキスト:原材料や作り方へのこだわりを説明する
- よくある質問の形:味、香り、使う量などの不安に答える
- 比較表:味違いや種類違いを並べる
食品やコスメは、書いてよい表現にルールがあります。効果をうたう表現は避け、表現の決まりはセラーセントラルのヘルプで確かめてください。
A+コンテンツを作る手順
ここでは、その日のうちに下書きまで進める手順を紹介します。メニューの場所は変わることがあるので、見つからないときはセラーセントラルのヘルプで「A+コンテンツ」と調べてください。
STEP 1:お客さまの迷いを書き出す
まず、商品ページのレビューと、お客さまからの問い合わせを読みます。「思ったより小さい」「どれを買えばいいか分からない」など、迷いや不満を紙に書き出します。
書き出した迷いが、そのままA+コンテンツで答えるべきことになります。
STEP 2:部品の並び順を決める
書き出した迷いを、「何の商品か」「何が良いか」「どれを選ぶか」の3つの段階に分けます。それぞれに合う部品を、前の見出しの組み合わせ例から選びます。
この段階では、画像はまだ作りません。部品の名前と、そこに書く一言だけを決めます。
STEP 3:画像と文章を用意する
部品ごとに、画像と文章を用意します。画像の大きさの決まりは、A+コンテンツマネージャーの各部品の画面に出ます。作る前に確かめておきましょう。
画像の中に文字を入れる場合は、スマホで読める大きさにします。大事なことは画像の外の文章欄にも書いておくと、画像が小さく表示されても伝わります。
STEP 4:プレビューで確かめる
A+コンテンツマネージャーでは、パソコンとスマホの見え方をプレビューで確かめられます。とくにスマホの表示を見てください。次の点を確かめます。
- 画像の中の文字が小さすぎないか
- 画像を並べる部品で、順番がおかしくなっていないか
- 比較表が横に長すぎて読みにくくないか
STEP 5:審査に出し、状態を確かめる
作ったA+コンテンツは、公開前にAmazonの審査があります。審査の状態は、A+コンテンツマネージャーの一覧で確かめられます。
差し戻された場合は、理由が表示されます。理由に合わせて直し、もう一度出します。
公開後の確かめ方
A+コンテンツは、出して終わりではありません。公開したあと、売れ方が変わったかを確かめます。
確かめるときに見るのは、セラーセントラルの「ビジネスレポート」です。商品ごとの「ユニットセッション率」を見ます。これは、ページを見た人のうち、どれくらいの人が買ったかを表す数字です。いわゆるCVR(購入率)にあたります。
確かめ方の流れは次のとおりです。
- 公開した日をメモしておく
- 公開前と公開後で、同じ長さの期間を選ぶ
- 2つの期間のユニットセッション率を見比べる
- セールや広告の変化がなかったかもあわせて確かめる
セールや季節の影響で、数字は大きく動くことがあります。A+コンテンツだけの影響と決めつけず、ほかに変えたことがないかも見ましょう。
ブランドによっては、2つのA+コンテンツを比べられる機能が使える場合があります。使えるかどうかは、セラーセントラルのヘルプで確かめてください。

A+コンテンツのモジュール選びでよくある失敗
最後に、よく見かける失敗をまとめます。作ったあとに、自分のページと見比べてください。
- 使える部品を全部使う:部品が多いほど良いわけではありません。伝えることがない部品は外します。
- 商品画像と同じ写真をくり返す:ページ上部の商品画像と同じ写真では、新しい情報が増えません。A+では使う場面や細かい部分を見せます。
- 画像の中の文字が小さい:パソコンでは読めても、スマホでは読めないことがあります。
- 比較表に他社の商品を入れようとする:比較表は自社の商品を並べるための部品です。他社との比較は審査で差し戻される原因になります。
- 根拠のない言い切りを書く:「一番」「どこよりも」などの表現は審査で止まりやすくなります。書いてよい表現はヘルプで確かめてください。
- 一度作って見直さない:レビューや問い合わせの内容は変わっていきます。迷いが変わったら、部品も入れ替えます。
よくある質問
A+コンテンツのモジュールは、いくつ使えばよいですか?
決まった正解はありません。お客さまの迷いに答えられる数だけ使い、伝えることがない部品は入れないのがおすすめです。使える数の上限は、A+コンテンツマネージャーの画面で確かめてください。
比較表は、シリーズ商品がなくても使えますか?
比較表は、自社の商品どうしを並べる部品です。並べる商品がない場合は、画像とテキストの部品で特長を説明するほうが伝わりやすくなります。
A+コンテンツを作れば、売れるようになりますか?
A+コンテンツは、ページを見た人の迷いを減らす道具です。ページを見る人が少ない場合は、商品名や商品画像など、検索結果での見え方もあわせて見直しましょう。
まとめ
AmazonのA+コンテンツのモジュールは、見た目ではなく役割で選びます。
本日のポイント
- 流れは「何の商品か」「何が良いか」「どれを選ぶか」の3つの段階
- 大きな画像はつかみ、画像とテキストは説明、比較表とよくある質問は迷いを消す役
- 商品タイプによって、お客さまの迷いは違う
- 公開後はビジネスレポートのユニットセッション率で見比べる
今日からやること
- レビューと問い合わせを読み、お客さまの迷いを書き出す
- 迷いを3つの段階に分け、部品の並び順を紙に書く
- A+コンテンツマネージャーで下書きを作り、スマホのプレビューで確かめる
- 公開した日をメモし、公開前と後の売れ方を見比べる
モジュール選びは、お客さまの迷いを知ることから始まります。迷いに合った部品を選び、少しずつ入れ替えながら育てていきましょう。

