Amazon商品をインフルエンサーに紹介してもらうには、相手を選び、提供条件を先に決め、短く具体的な依頼文を送るのが基本の流れです。いちばん大事なのは、商品提供などの見返りがあるなら「PR」とはっきり書いてもらうよう、最初の依頼文の中で伝えることです。
この記事では、依頼文の書き方、提供条件の決め方、PR表記の伝え方を、担当者がひとりの小さな店でも進められる順番で説明します。
読み終えたら、依頼する相手の候補を選び、依頼文の下書きを作るところまで進められるはずです。

Amazon商品をインフルエンサーに紹介依頼する方法の全体像
インフルエンサーとは、SNSなどで多くの人に影響を与える発信者のことです。
大きな広告予算がなくても、商品と相性のよい発信者に紹介してもらえれば、Amazonの商品ページへ人を呼べることがあります。
全体の流れは次の5つの段階です。
- STEP 1:商品ページを整え、依頼の目的を決める
- STEP 2:依頼する相手を選ぶ
- STEP 3:提供条件を決める
- STEP 4:依頼文を書いて送る
- STEP 5:投稿を確かめ、結果を記録する
順番を飛ばすと、あとで「話が違う」といった行き違いが起きやすくなります。とくに提供条件は、依頼文を書く前に決めておきます。
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STEP 1〜2:依頼する前の準備と相手の選び方
商品ページを先に整える
紹介を見た人がたどり着くのは、Amazonの商品ページです。
ここが分かりにくいと、せっかく人が来ても買われません。依頼の前に、スマホで自分の商品ページを開いて確かめます。
- メイン画像だけで、何の商品か分かるか
- 商品名の前半に、伝えたい特徴が入っているか
- 在庫が切れそうになっていないか
- 紹介で使ってほしい言葉と、ページの説明が食い違っていないか
依頼の目的をひとことで決める
「新商品を知ってもらう」「使い方を見せてもらう」など、目的をひとことで書き出します。
目的があいまいだと、依頼文もぼやけます。相手も何を投稿すればよいか迷ってしまいます。
相手は「人数」より「相性」で選ぶ
フォロワー(その人の投稿を見ている人)が多いかどうかより、商品と相性がよいかを見ます。
候補を探すときは、SNSのアプリで商品に近い言葉を検索し、投稿を順に見ていきます。次の点を確かめてください。
- ふだんから、自店の商品に近いジャンルを投稿しているか
- コメント欄で、見ている人と自然なやり取りがあるか
- PRの投稿に、きちんとPR表記が付いているか
- プロフィールに、仕事の依頼の受け付け方が書かれているか
PR表記をしていない過去の投稿が目立つ相手は、避けたほうが安心です。あとで自店も困る場合があるからです。
候補は、メモ帳や表計算の画面に一覧にしておきます。名前、投稿のジャンル、連絡方法、確かめた日を書いておくと、あとで迷いません。
STEP 3:提供条件の決め方
提供条件とは、相手に何を渡し、何をお願いするかの約束です。
ここを先に決めておくと、依頼文がすっきりします。決めることは次の5つです。
1. 渡すもの
商品だけを渡すのか、謝礼も払うのかを決めます。
商品だけでも引き受けてくれる人はいます。ただし、相手にとっては仕事です。商品だけでお願いする場合は、そのぶん依頼内容を軽くします。
2. お願いする投稿の内容
投稿の種類(写真か動画か)、本数、入れてほしい要素を決めます。
入れてほしい要素は、多くても3つまでに絞ります。たとえば「使っている場面」「気に入った点」「商品名」などです。
3. 言ってはいけないこと
効果を言い切る表現や、根拠のない比較は避けてもらいます。
化粧品や健康に関わる商品は、とくに表現の決まりが厳しいことがあります。何がよくないのかを、依頼する側が先に調べておきます。
4. 投稿の時期と、事前の確認
いつごろ投稿してほしいか、投稿前に下書きを見せてもらうかを決めます。
事前に見る場合も、直してよいのは事実の間違いやPR表記の抜けだけ、と伝えておくと関係がこじれにくくなります。
5. 投稿の使い道
投稿を自店のSNSや商品ページで使わせてもらいたい場合は、そのことも条件に入れます。あとからお願いすると、断られることもあります。

Amazonのレビューはお願いしない
ここは大切な注意点です。
商品提供や謝礼と引き換えに、Amazonの商品ページへレビューを書いてもらう依頼は、Amazonの規約で問題になるおそれがあります。
お願いするのは、相手のSNSでの紹介だけにします。レビューの扱いは、セラーセントラルのヘルプで確かめてください。
STEP 4:依頼文の書き方
依頼文は、短く、具体的に書きます。
相手はたくさんの連絡を受け取っています。最初の数行で「誰が・何を・どんな条件で」お願いしたいのかが分かるようにします。
依頼文に入れる項目
- 店の紹介(何を売っている店か)
- 相手を選んだ理由(どの投稿を見て、なぜお願いしたいのか)
- 紹介してほしい商品と、その商品ページの探し方
- 提供条件(渡すもの、お願いする内容、時期)
- PR表記のお願い
- 返事の期限と、断ってもかまわないこと
依頼文の見本
次の見本は、店の名前や商品名を入れ替えて使ってください。
「はじめまして。Amazonで台所用品を販売している店の担当です。以前の投稿で、使い終わった道具をていねいに片づけている様子を拝見し、ぜひ当店の商品を見ていただきたいと思いご連絡しました。」
「紹介をお願いしたいのは、洗いやすさを工夫した保存容器です。Amazonで店名と商品名を検索すると表示されます。」
「商品を一式お送りします。お使いいただいたうえで、気に入っていただけた場合のみ、ご自身のSNSで写真か動画を投稿していただけますと幸いです。内容はご自由にお書きください。」
「商品提供を受けた投稿になりますので、投稿には分かりやすい場所にPRである旨を表示していただけますようお願いいたします。」
「ご都合が合わない場合は、お断りいただいてまったく問題ありません。お返事は今月末までにいただけますと助かります。」
送る前に確かめること
- 相手の名前を間違えていないか
- 相手を選んだ理由が、その人だけに当てはまる内容になっているか
- 条件が、STEP 3で決めた内容と一致しているか
- スマホで読んで、長すぎないか
同じ文面を何人にも送ると、相手にすぐ伝わります。選んだ理由の部分だけは、相手ごとに書き直します。
PR表記の伝え方と確かめ方
商品提供や謝礼など、店からの見返りがある投稿は広告にあたります。
日本では、広告であることを隠した宣伝(いわゆるステルスマーケティング)が、景品表示法で規制されています。依頼した店の側が責任を問われる仕組みです。細かい考え方は、消費者庁の案内で確かめてください。
伝えるときの3つのポイント
- 最初の依頼文で伝える:引き受けてもらったあとに言うと、後出しの条件に見えてしまいます。
- 表記の場所まで伝える:「投稿の最初のほうなど、見た人がすぐ気づく場所に」と書きます。たくさんの言葉の中に埋もれる書き方は避けてもらいます。
- 動画の場合も伝える:説明文だけでなく、動画の中でも分かるようにしてもらえるか相談します。
相手がアフィリエイト(紹介した商品が売れると報酬が入る仕組み)のリンクを使う場合も、その旨の表示が必要になることがあります。相手にも確かめてもらいましょう。

投稿後に確かめること
投稿が出たら、その日のうちにスマホで開いて確かめます。
- PR表記が、すぐ気づく場所にあるか
- 効果を言い切る表現が入っていないか
- 商品名や特徴に間違いがないか
直してほしい点があれば、責める言い方にならないよう、具体的な場所を示してお願いします。
投稿後の記録と、よくある失敗
結果を記録する
紹介の効果を見るには、投稿の前後で商品ページの動きを比べます。
セラーセントラルのレポートの画面で、商品ページの閲覧数や注文の動きを確かめます。どの項目が見られるかは、セラーセントラルのヘルプで確かめてください。
候補の一覧に、投稿日、投稿の種類、その前後の動きを書き足しておきます。次に誰へお願いするかを決めるときの材料になります。
よくある失敗
- フォロワーの多さだけで選ぶ:見ている人と商品が合わず、商品ページに人が来ないことがあります。
- お願いを詰め込みすぎる:投稿が説明書のようになり、その人らしさが消えます。
- PR表記をあとから頼む:相手が戸惑い、関係がぎくしゃくします。
- Amazonのレビューを頼む:規約で問題になるおそれがあります。
- 投稿後に何も確かめない:表記の抜けや内容の間違いに気づけません。
- お礼を伝えない:次にお願いしにくくなります。投稿を確かめたら、ひとことお礼を送ります。
よくある質問
フォロワーが少ない発信者にお願いしても意味はありますか?
意味がある場合はあります。見ている人と商品の相性がよければ、少ない人数でも関心を持ってもらえることがあります。まずは相性を優先して選んでください。
商品を送ったのに投稿されなかったら、どうすればよいですか?
依頼文で決めた時期を過ぎたら、ていねいに様子を尋ねます。「気に入った場合のみ投稿」とお願いしていた場合は、投稿を強く求めないようにします。
Amazonの商品ページにも投稿を載せてよいですか?
相手の許可があれば使える場合がありますが、何を載せてよいかはAmazonの決まりによります。載せ方はセラーセントラルのヘルプで確かめてください。
まとめ
Amazon商品をインフルエンサーに紹介してもらうときは、準備、相手選び、提供条件、依頼文、投稿後の確認の順に進めます。
この記事の要点は次のとおりです。
- 依頼の前に、スマホで商品ページを整えておく
- 相手はフォロワーの多さより、商品との相性で選ぶ
- 提供条件は、依頼文を書く前に決める
- Amazonのレビューは依頼しない
- PR表記のお願いは、最初の依頼文で場所まで具体的に伝える
- 投稿後はその日のうちに確かめ、記録を残す
今日からやることは、次の3つです。
- スマホで自分の商品ページを開き、準備の項目を確かめる
- SNSで相性のよい発信者の候補を探し、一覧にする
- この記事の見本をもとに、依頼文の下書きを作る
一度にたくさんの人へ送る必要はありません。まずは相性のよい相手にていねいにお願いし、結果を見ながら進め方を整えていきましょう。


