商品はあるのに売れない…?買う気を止めてしまう“サイトのつまずきポイント”3選

アクセスはあるのに、なぜか売れない——

商品の魅力には自信があるのに、購入にはつながらない日々。
EC運営に携わっていた当時、私も何度もこの壁にぶつかりました。

「商品の説明は書いてるし、ちゃんと写真も載せてる。なのに、どうして…?」

もしかしたらその原因は、「商品の良さ」ではなく、「お客さまの気持ちのつまずきポイント」にあるかもしれません。

この記事では、私自身のEC販売経験をもとに、「購入を迷わせてしまう“3つのつまずき」をご紹介します。

どれも、今すぐサイトを見直せる具体的な内容なので、よければあなたのショップにも取り入れてみてくださいね。

目次

【ポイント①】カートに入れにくい!ボタンの場所、気づいてますか?

どこから買えばいいのか分からなかった
これは実際に、私がリピーターのお客さまからいただいた声です。

PCでは気づきにくいのですが、スマホ表示ではこんな落とし穴があるんです。

・スクロールしないとカートボタンが出てこない
・商品説明の下に埋もれていて目立たない
・背景と色が同化して視認しにくい

こうした「見つけにくいカートボタン」は、買う気があっても離脱される原因になります。

当時の私は「ボタンは画像の下にあるし、問題ない」と思い込んでいました。でもスマホ表示で確認すると、想定よりもずっと下に…。ボタンの存在にすら気づかない人がいたことに、はじめて気づいたんです。

☆改善アクション

・スマホ表示でも「親指が届きやすい位置」にカートボタンを配置する

・背景とのコントラストをつけて、目立つ色にする

・可能なら「画面追従型のカートボタン」を導入する(※画面スクロールしても表示され続ける仕様)

参考:株式会社Sprocketの調査では、「カートボタンの視認性」がスマホECのCVR改善要因として挙げられています。(株式会社Sprocket「ECサイト改善事例とユーザー行動調査」

【ポイント②】説明が長すぎ!知りたい情報が“迷子”になっていませんか?

商品のこだわりが強いと、つい説明も熱が入りがちですよね。
私も、「国産原料」「モニター調査の結果」「開発ストーリー」など、すべて伝えたくて長文になっていました。

でも、初めて訪れた人がまず知りたいのは
私に合う?」「どう使うの?」「いくら?」といったシンプルな情報です。

お客様から「飲み方がどこに書いてあるか分からなかった」と言われて、私はようやく気づきました。

“伝えたいこと”と“求められている情報”のズレが、購入のハードルになっていたのです。

☆改善アクション

・価格/容量/使用方法/原産国などは、上部に箇条書きや表でスッキリ表示する

・詳しいこだわりや開発秘話は、「もっと知りたい人のために」下部で紹介する形に分けましょう

参考:インターファクトリー調査(2024年)によると、商品購入前に重視する情報TOP3は「価格」「商品説明」「利用方法」(インターファクトリー「ECユーザー調査2024」

【ポイント③】レビューが少ない・見えない・古いの三重苦

レビューは、お客さまの不安を取り除くための大きな後押しになります。

でも…

・レビューが1~2件しかない
・レビューが探しにくい場所にある
・最後の投稿が2年前…

そんな状態では、たとえ商品が良くても、購入を迷わせてしまいます。

私の運営していたECサイトでも、レビューがほとんど掲載されていない時期がありました。あるとき、DMで「これ、他に買ってる人いますか?」と聞かれたのをきっかけに、「レビュー=安心材料」だと改めて実感したのです。

☆改善アクション

・購入後にレビュー投稿をお願いするメールを送る

・SNSに投稿された感想をスクショ掲載(許可をもらって)

・古いレビューの上に新しいレビューを表示するよう並び順を設定する

参考:楽天市場では、レビューの件数・鮮度が検索順位に影響するとされており、定期的な更新も重要です(楽天サーチアルゴリズム概要(楽天市場ナビ)

【注意点】よかれと思った工夫が、実は“逆効果”になっているかも?

NG①:伝えたい気持ちが強すぎて情報過多

「無添加・国産・GMP認証・モニター満足度98%・SNS話題沸騰中…!」と、すべて盛り込むのはNG

読者の頭の中がパンクして、結果的に何も伝わらないリスクも。

→「1ブロック=1メッセージ」の原則で、1つずつ丁寧に。

NG②:おしゃれすぎて伝わらない

おしゃれな背景画像や、ふんわりした雰囲気の写真。
ブランド感は出ますが、購入者が知りたい“リアルな情報”が伝わらないことも。

→「おしゃれ」と「リアル」のバランスがカギ。使っている手元・サイズ感が分かる写真・使用中の様子などを1枚は入れておきましょう。

NG③:季節商品なのに年中同じ訴求

たとえば、「夏の冷え対策」グッズが、冬でも「夏の暑さに!」と書かれていたら、違和感がありますよね。

→画像やコピーは、季節に合わせて見直しを。キャッチコピーを差し替えるだけでも印象はガラッと変わります。

【まとめ】“あと一歩”で止まってしまう人を、あと一押しで迎えよう

商品の魅力がしっかりあっても、「買える状態」になっていなければ、売れません

私自身、「カートボタンの位置」「情報の見せ方」「レビューの充実度」を少しずつ改善していったことで、

・離脱率の低下

・レビュー投稿数の増加

・リピート購入の増加

という目に見える変化がありました。

今ある商品が「売れない」のではなく、
まだお客さまに“ちゃんと届いていないだけ”かもしれません。

だからこそ、あきらめるのはもったいない。

あなたのECサイトが、あと一歩前に進むきっかけになれば嬉しいです。

【参照データ一覧】

株式会社Sprocket「ECサイト改善事例とユーザー行動調査」
インターファクトリー「ECユーザー調査2024」
楽天サーチアルゴリズム概要(楽天市場ナビ)

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この記事を書いたひと

Webライターとして活動しながら、ECサイトの運営経験を活かして、売上アップにつながる記事や商品ページの作り方を発信しています。伝わりやすい言葉の使い方や、購入につながるページ設計など、初心者の方にも実践しやすいノウハウをわかりやすく紹介。ライターならではの視点で、EC販売のヒントをお届けします。

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