TikTokライブ販売の機材は、いま使っているスマホ、スマホを固定する三脚、商品を明るく見せる照明の3つから始められます。
そのうえで、声がこもるならマイクを、商品が見せにくいなら置き台を足します。高い機材を一度にそろえる必要はありません。
ライブを始めたばかりの店で多い悩みは、次のようなものです。
- 商品が暗く映り、色がわかりにくい
- 声が小さく、コメントで聞き返される
- 画面が揺れて、見ている人が離れてしまう
この記事では、5つの機材ごとに「最低限」と「少し上」の組み合わせを示します。あわせて、本番前に失敗を見つけるテストのやり方も紹介します。

TikTokライブ販売の機材は「スマホ・三脚・照明」が最低限
ライブ販売で見ている人が知りたいのは、商品の色・大きさ・質感です。きれいな映像より、商品がはっきり見えることのほうが大切です。
そのため、最初にそろえるのはスマホ・三脚・照明です。マイクと商品を置く台は、テストをして足りないと感じたら足します。
機材ごとの「最低限」と「少し上」の組み合わせは、次のとおりです。
- スマホ:最低限は、いま使っているスマホ。少し上は、コメント確認用にもう一つの端末を用意すること
- 三脚:最低限は、机に置ける卓上三脚。少し上は、高さを変えられる床置きの三脚や、真上から映す俯瞰用のアーム
- 照明:最低限は、窓からの自然光とデスクライト。少し上は、リングライトと、商品を照らす小さなライト
- マイク:最低限は、スマホの内蔵マイク。少し上は、スマホにつなぐピンマイク
- 商品を置く台:最低限は、白い布や板を敷いた机。少し上は、色を変えられる背景紙と回転台
まずは最低限で一度テストをして、困ったところの機材だけを足すのが、むだの少ないそろえ方です。
なお、TikTok Shop でライブ販売ができる条件や配信の設定は、変わることがあります。始める前に TikTok Shop のセラーセンターで確かめてください。
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スマホと三脚:画面の向きと高さを先に決める
スマホは、いま使っているもので始めて大丈夫です。気をつけたいのは、性能より「置き方」です。
スマホで確かめること
- レンズの汚れ:配信の前に、やわらかい布でふきます。指の跡があると、映像が白くぼやけます
- 空き容量と電池:配信中に止まらないよう、充電しながら配信できる場所を選びます
- 通知:配信中に通知が出ないよう、おやすみモード(通知を止める設定)を入れます
- 通信:家の Wi-Fi が不安定なら、ルーター(電波を出す機械)の近くで配信します
コメントを読みながら話したいときは、少し上の組み合わせとして、コメント確認用にもう一つの端末を用意すると楽になります。配信用のスマホの画面をのぞきこまずに済むので、目線が安定します。
三脚の選び方と置き方
手で持つと画面が揺れ、見ている人が疲れてしまいます。三脚は最初から用意しましょう。
- 卓上三脚:机の上で、上半身と手元の商品を映すときに向いています
- 床置きの三脚:立って服を合わせるなど、全身や広い範囲を映すときに向いています
- 俯瞰用のアーム:食品や雑貨を真上から映したいときに向いています
置く高さの目安は、レンズが自分の目の高さか、少し上になる位置です。下から見上げる角度になると、顔も商品も見えにくくなります。
確かめ方は簡単です。三脚を置いたら、スマホのカメラを起動し、机を軽くたたいてみます。画面が揺れるなら、三脚の脚を広げるか、置く場所を変えます。
照明:商品が暗く映る失敗を防ぐ
商品が暗く映る原因の多くは、光の向きです。部屋の天井の明かりだけだと、顔や商品に影ができやすくなります。
最低限は「窓の光」と「デスクライト」
昼に配信するなら、窓の光を使えます。窓に向かって座り、スマホを窓と自分の間に置くと、顔と商品が前から照らされます。
窓を背にすると、自分と商品が影になって真っ暗になります。これはよくある失敗です。
夜に配信するなら、デスクライトを商品の斜め前に置きます。光が強すぎるときは、白い紙をライトの前に当てると、やわらかい光になります。
少し上は「リングライト」と「商品用の小さなライト」
リングライトは、輪の形をした照明です。スマホを輪の中に入れて使うと、顔が前から均一に照らされます。
ただし、リングライトだけでは手元の商品まで光が届かないことがあります。そこで、商品を照らす小さなライトを横から当てます。
照明は「顔用」と「商品用」を分けて考えると、商品が暗く映る失敗を防ぎやすくなります。
色のずれにも気をつける
照明の色が黄色っぽいと、商品の色が実物と変わって見えます。色の違いは、返品やクレームのもとになります。
確かめ方は、商品を手に持ってスマホで撮り、実物と画面を見くらべることです。ずれていたら、照明の色を白寄りに変えるか、部屋の明かりと照明の色をそろえます。
マイク:声が聞こえにくい失敗を防ぐ
ライブ販売では、映像より声のほうが大事だと言われることもあります。商品の説明が聞き取れないと、見ている人はすぐに離れてしまうからです。
最低限はスマホの内蔵マイク
スマホの内蔵マイクでも、静かな部屋でスマホの近くに座れば、声はしっかり届きます。
気をつけたいのは次の点です。
- マイクの穴をふさぐ:スマホケースや三脚の留め具が、マイクの穴にかぶっていないか確かめます
- 距離が遠い:床置きの三脚で離れて立つと、声が小さくなります
- 部屋が響く:物の少ない部屋だと声が反響します。カーテンを閉めたり、布を置いたりすると和らぎます
- 生活音:エアコン・換気扇・洗濯機の音は、思ったより拾われます。配信中は止めます
少し上はスマホにつなぐピンマイク
ピンマイクは、服の胸元に留める小さなマイクです。スマホから離れても、声の大きさが変わりにくくなります。
動きながら服やバッグを見せる商品なら、ピンマイクがあると話しやすくなります。
買う前に、自分のスマホにつなげる形かどうかを確かめてください。差し込み口の形が合わないと使えません。
声の確認は、自分の耳ではなく、録画した音をイヤホンで聞いて判断します。話している本人には、自分の声が大きく聞こえているからです。
商品を置く台:見せたいものを手元にそろえる
ライブ中に商品を探してしゃがんだり、画面の外に取りに行ったりすると、その間に見ている人が離れます。商品を置く台は、見せる場所と待たせる場所を分けるために使います。
最低限は「白い布や板を敷いた机」
机に白い布や板を敷くだけで、商品の形と色がはっきりします。木目や柄のある机だと、商品がまぎれてしまいます。
紹介する順に、商品を画面の外の机の端に並べておきます。手を伸ばせば取れる位置に置くのがこつです。
少し上は「背景紙」と「回転台」
- 背景紙:色を変えられる紙です。白い商品なら色のある紙、濃い色の商品なら明るい紙にすると、商品が背景から浮き上がります
- 回転台:商品を乗せて回せる台です。手でつかまずに、正面・横・後ろを順に見せられます
小さな商品は、レンズに近づけすぎるとピントが合わなくなります。近づけたら、画面を軽くタップしてピントを合わせ直します。
確かめ方は、商品を台に置いたままスマホの画面を見て、ラベルや細かい模様が読めるかを見ることです。読めないなら、照明を近づけるか、台をスマホに寄せます。
本番前のテスト配信で確かめること
機材をそろえたら、本番の前にテストをします。いきなり本番で失敗に気づくと、その場では直しにくいからです。
テストは、次の順に進めます。
- 配置を決める:スマホ・照明・台の位置を、本番と同じにします
- 録画で試す:スマホのカメラで録画し、本番と同じように商品を紹介して見返します
- 映りを確かめる:明るさ・色・ピントが合っているかを見ます
- 音を確かめる:録画した音をイヤホンで聞き、声の大きさと雑音を確かめます
- 写真で配置を残す:うまくいった配置を写真に撮り、次回も同じにします
- 配置を決めるスマホ・照明・台の位置
- 録画で試す本番と同じように紹介
- 映りを確かめる明るさ・色・ピント
- 音を確かめるイヤホンで聞く
- 写真で配置を残す次回も同じに
見返すときのチェック項目
- 商品の色:実物と画面で、色が変わっていないか
- 影:手や体の影が、商品にかかっていないか
- ピント:商品を近づけたときに、ぼやけていないか
- 声:説明の言葉が、イヤホンではっきり聞き取れるか
- 雑音:エアコンや外の音が入っていないか
- 画面の外:映ってほしくない物が、端に入っていないか
配置を写真で残しておくのは、毎回の準備を早くするためです。三脚の高さやライトの角度は、片づけると忘れやすいものです。
テストで見つけた困りごとを1つずつ直すことが、機材選びのいちばんの近道です。
よくある質問
顔を出さずにライブ販売はできますか?
手元と商品だけを映す方法もあります。その場合は、俯瞰用のアームで真上から映すと、顔を出さずに商品を見せやすくなります。
撮影用の部屋がなくても始められますか?
机の一角でも始められます。背景に生活感のある物が映らないよう、背景紙や布で後ろを隠すと整って見えます。
機材は配信に使うアプリの設定と合わせて考えるべきですか?
はい。画面の向きや配信の画質は、アプリ側の設定で変わることがあります。TikTok Shop のセラーセンターで、ライブ配信の設定を確かめてください。
まとめ
TikTokライブ販売の機材は、スマホ・三脚・照明が最低限です。マイクと商品を置く台は、テストで足りないと感じたら足します。
この記事の要点です。
- スマホと三脚:レンズを目の高さに置き、画面が揺れないように固定する
- 照明:窓を背にしない。顔用と商品用を分けて考える
- マイク:マイクの穴をふさがず、録画した音をイヤホンで確かめる
- 商品を置く台:白い布や板を敷き、紹介する順に手元へ並べる
- テスト:録画で試し、うまくいった配置を写真で残す
今日からやることです。
- いま使っているスマホのレンズをふき、通知を止める設定を確かめる
- 机の上に白い布を敷き、窓かデスクライトの光で商品を映してみる
- 本番と同じように商品を紹介して録画し、映りと音を見返す
- ライブ販売の条件を、TikTok Shop のセラーセンターで確かめる


