Shopifyでポイントや会員ランクのアプリを選ぶときは、アプリを探す前に「ポイント付与・会員ランク・紹介特典のどれから始めるか」を決めるのが近道です。始める仕組みが決まれば、必要な機能がしぼれます。そのうえで月額費用と日本語対応を比べれば、選び直しの手間を減らせます。
この記事では、どの仕組みから始めるかの決め方と、アプリの比べ方を順に説明します。導入の手順、確かめ方、よくある失敗も書いています。

Shopifyのポイント・会員ランクアプリ選びは「始める仕組み」から決める
Shopifyには、ポイントや会員ランクを扱えるアプリがたくさんあります。
多くのアプリは、ポイント・ランク・紹介特典をまとめて扱えます。そのため、機能の多さで選びがちです。
しかし、最初から全部を動かすと、設定も説明も増えます。お客さんにとっても、特典の仕組みがわかりにくくなります。
まずは仕組みを1つに決めて始めます。慣れてきたら、ほかの仕組みを足していきます。
この順番にすると、次のよい点があります。
- 必要な機能がはっきりして、アプリを比べやすくなる
- 安いプランや無料プランで足りるかを判断しやすくなる
- 効果があったかどうかを確かめやすくなる
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ポイント付与・会員ランク・紹介特典の違い
3つの仕組みは、ねらう相手と効き方がちがいます。
ポイント付与
買い物の金額などに応じてポイントをため、次の買い物で使ってもらう仕組みです。
「次もこの店で買う理由」を作るのが役目です。消耗品や、くり返し買われる商品を扱う店に向いています。
お客さんにとってわかりやすい反面、値引きと同じように利益をけずります。ポイントの付け方は、利益を見ながら決めます。
会員ランク
買った金額や回数に応じて、会員の段階(ランク)を上げる仕組みです。上のランクほど特典が増えます。
よく買ってくれるお客さんを大切にする仕組みです。すでにリピーターがいて、その人たちにもっと長く付き合ってほしい店に向いています。
リピーターが少ないうちに始めても、ランクが上がる人がほとんどいません。その場合は効果が見えにくくなります。
紹介特典
お客さんが友だちに店を紹介し、紹介した人と紹介された人の両方に特典を出す仕組みです。
新しいお客さんを連れてきてもらうのが役目です。商品に満足しているファンがいて、口コミが広がりやすい商品に向いています。
特典だけを目当てにした不正な紹介が起きることもあります。不正を防ぐ設定があるかも見ておきます。
どれから始めるかを決める3つの質問
迷ったときは、次の3つの質問に答えてみてください。答えは Shopify の管理画面の「顧客」や「ストア分析」で確かめられます。
- 2回目の購入をしてくれるお客さんは多いか:少ないなら、まず次の買い物につなげるポイント付与から始めます。
- 何度も買ってくれる常連さんがいるか:常連さんがはっきりいるなら、会員ランクで特別扱いする方法が合います。
- 新しいお客さんを増やしたいか:満足度の高いお客さんがいて、新規を増やしたいなら紹介特典を考えます。
確かめ方の例です。管理画面の「顧客」で、注文が複数あるお客さんを絞り込んで見ます。全体の中でその人たちがどのくらいいるかをつかみます。
初心者の店では、多くの場合ポイント付与から始めるとわかりやすいです。お客さんへの説明もしやすく、効果も見えやすいからです。
決めたら、紙やメモに次のことを書いておきます。
- 始める仕組み(ひとつ)
- だれに使ってほしいか
- 何が増えたら成功とするか(2回目の購入など)
このメモが、アプリを選ぶときの物差しになります。
アプリを比べるときに見ること
アプリは、Shopify のアプリストアで「ポイント」「会員ランク」「ロイヤルティ」などの言葉で探せます。候補を3つほどにしぼってから比べます。
月額費用の見方
月額費用は、表に出ている金額だけで判断しないようにします。
- 無料プランで使える機能に、自分が始める仕組みが入っているか
- 注文数や会員数が増えると、上のプランに上げる必要があるか
- 会員ランクや紹介特典が、上のプランでしか使えないことがないか
- お試し期間があるか、解約したときにデータがどうなるか
今の店の規模だけでなく、売上が伸びたときの費用も考えておきます。料金はアプリストアの各アプリのページで確かめてください。料金は変わることがあるので、申し込む前にもう一度見ておくと安心です。
日本語対応の見方
日本語対応には、2つの意味があります。
- お客さんに見える部分:ポイントの案内やランクの説明が、自然な日本語で出るか。言葉を自分で直せるか。
- 店側の管理画面とサポート:設定画面が日本語か。困ったときに日本語で問い合わせができるか。
お客さんに見える部分が不自然な日本語だと、店の信用を下げることがあります。実際に表示を見て確かめるのが確実ではなくても一番わかりやすい方法です。

そのほかに見ること
- 使っているテーマ(店のデザイン)で、表示がくずれないか
- ポイントの有効期限を決められるか
- 返品やキャンセルのとき、ポイントを自動で戻せるか
- 実店舗でもポイントを使いたい場合、店頭の会計と連動できるか
- アプリストアのレビューで、サポートの対応がどう書かれているか
導入の手順と確かめ方
アプリを決めたら、次の手順で進めます。
STEP 1:ルールを先に紙に書く
ポイントの付き方、使い方、有効期限、返品のときの扱いを決めます。アプリの画面を開く前に書き出すと、設定で迷いません。
特典の出し方には、景品表示法などのルールが関わることがあります。心配な場合は、消費者庁の案内や専門家に確かめてください。
STEP 2:アプリを入れて設定する
アプリストアからアプリを入れ、STEP 1 のルールどおりに設定します。会員になるにはお客さんのアカウントが必要です。顧客アカウントの設定は、Shopify の管理画面の「設定」で確かめてください。
STEP 3:表示を確かめる
パソコンとスマホの両方で、次の場所を見ます。
- トップページや商品ページのポイント案内
- カートと購入手続きの画面
- お客さんのアカウントのページ
文字が切れていないか、ほかの表示と重なっていないかを確かめます。
STEP 4:テスト注文をする
自分でテスト用のアカウントを作り、実際に注文してみます。ポイントが付くか、次の注文で使えるか、キャンセルで戻るかを見ます。お知らせのメールが届くかも確かめます。テスト注文の方法は、Shopify のヘルプセンターで確かめてください。

STEP 5:お客さんに知らせて、効果を見る
ポイントの説明ページを作り、メールやSNSでお知らせします。始めたあとは、最初にメモした「成功の物差し」を定期的に見ます。2回目の購入が増えたかを、管理画面の「顧客」や「ストア分析」で比べます。
よくある失敗
- 最初から全部の仕組みを動かす:設定が複雑になり、お客さんにも伝わりません。まずはひとつにしぼります。
- 利益を考えずにポイントを決める:売れても利益が残らなくなります。商品ごとの利益を見てから決めます。
- 入れたまま知らせない:お客さんが気づかなければ使われません。説明ページとお知らせをセットで用意します。
- アプリを重ねて入れる:似た機能のアプリが複数あると、表示がくずれたり、ポイントが二重に付いたりします。使わないアプリは外します。
- 途中でルールを急に変える:ためたポイントの価値が下がると、不満につながります。変えるときは早めに知らせます。
よくある質問
無料プランから始めても大丈夫ですか?
始める仕組みが無料プランで使えるなら、無料から始めて問題ありません。注文数が増えたときの料金と、上のプランでしか使えない機能は先に確かめておきます。
途中で別のアプリに乗りかえられますか?
アプリによっては、会員やポイントのデータを書き出して移せます。移せる範囲はアプリごとにちがうので、導入前にアプリのページやサポートで確かめてください。
楽天市場やAmazonのポイントとまとめられますか?
Shopifyのアプリで付けたポイントは、基本的に自社サイトの中で使う仕組みです。モールのポイントの扱いは、RMS の画面やセラーセントラルのヘルプで確かめてください。
まとめ
Shopifyのポイントや会員ランクのアプリは、機能の多さではなく、始める仕組みに合うかで選びます。
本日のポイント
- ポイント付与・会員ランク・紹介特典のうち、まずひとつにしぼる
- 月額費用は、店が伸びたときの料金まで見て比べる
- 日本語対応は、お客さんに見える表示とサポートの両方を見る
- 導入したら、テスト注文で動きを確かめる
今日からやること
- 管理画面の「顧客」で、2回目の購入をしたお客さんの様子を見る
- 始める仕組みと、成功の物差しをメモに書く
- アプリストアで候補を3つほど選び、料金と日本語表示を比べる
小さく始めて、確かめながら育てていくことが、リピーターづくりの近道です。


