FBA納品を始めたばかりの頃、「ラベルが足りない!」と慌てたことはありませんか?実はそれ、「商品ラベル」と「配送ラベル」の違いが曖昧だからなんです。本記事では、初心者が混乱しやすい2種類のラベルの役割から貼り方のコツまで徹底解説。もうラベル貼りで迷うことはありません!
商品ラベルと配送ラベルの違いを正しく理解しよう
それぞれの役割と目的とは?
FBA納品では「商品ラベル」と「配送ラベル」、2種類のラベルが必要になります。混同しやすいですが、それぞれ役割が異なります。
商品ラベルは、Amazon倉庫内で商品を正しく管理するためのバーコード付きラベルで、1商品ごとに貼り付けが必要です。一方、配送ラベルは、商品を入れた段ボールをAmazon倉庫に届けるための「宛名ラベル」のようなもので、ダンボール1箱につき1枚貼ります。
この違いを理解せずに納品すると、「受領不可」や「ラベル貼り直し」などのトラブルに繋がるため、まずはそれぞれの役割を明確に把握しましょう。
見た目・サイズ・出力タイミングの違い
商品ラベルと配送ラベルは、見た目や印刷タイミングにも違いがあります。
商品ラベルは一般的にA4用紙に30〜44面などで印刷され、小さくて複数面に並んだ形式です。バーコードとSKUが記載されており、商品1つ1つに貼ります。出力タイミングは納品プラン作成時の「商品ラベル印刷」ステップで行います。
一方、配送ラベルは**大きめのラベル(A4に2面配置)**で、箱の外側に貼るため目立ちやすいデザインです。これは納品プランの最終ステップ「配送ラベル印刷」から出力します。サイズ規定もあるため、印刷や貼り付けの位置にも注意が必要です。
商品ラベルの基本と正しい貼り方
印刷方法と使用するラベル用紙の種類
商品ラベルは、納品するすべての商品に対して1枚ずつ貼る必要があります。セラーセントラルで納品プランを作成したあと、「商品ラベルを印刷」のステップで出力できます。印刷には家庭用のインクジェットプリンターでも対応可能です。
ラベル用紙は、A4サイズの44面または30面タイプがよく使われています。44面タイプは1シートに多くのラベルが印刷できるため、まとめて作業したいときに便利です。用紙の指定がない場合でも、ラベル1枚あたりのサイズがAmazonの規定内であれば使用可能ですが、バーコードの読み取りエラーを避けるためにも、推奨サイズを選ぶと安心です。
印刷の際は「普通紙」や「ラベル紙」など、にじみにくい設定にしておくと仕上がりがきれいです。印刷後は、必要なラベルだけをカットし、台紙から丁寧にはがして使用します。
商品ラベルの貼り方と注意点
商品ラベルは、商品ごとに1枚ずつ貼り付けます。貼る位置はパッケージの表面や側面など、バーコードがスムーズに読み取れる平らな場所が望ましいです。すでに商品にJANコードが印刷されている場合は、その上からAmazonのFNSKUラベルをかぶせるように貼ります。
よくある失敗として、「ラベルの貼り忘れ」や「1つの商品に2枚以上貼ってしまう」といったミスがあります。同じ商品を複数納品する際は、1点ずつ貼りながら数をカウントするクセをつけると防ぎやすくなります。
また、ラベルの上からテープを貼ると、バーコードの読み取りができなくなる恐れがあります。透明テープであっても避けましょう。貼り終えた後に一度全体を確認する「貼り忘れチェック」の時間をとっておくと、納品ミスのリスクを減らせます。
配送ラベルの作成と貼付のポイント
配送ラベルのサイズ規定と印刷のコツ
配送ラベルは、Amazonの倉庫へ納品する箱の外側に貼る「宛名ラベル」のような役割を持ちます。納品プランの最終ステップ「配送ラベルの印刷」から出力できます。ラベル1枚には配送先住所とトラッキング情報が含まれており、1つの段ボールに対して必ず1枚以上の貼付が必要です。
印刷時はA4用紙に2面(左右に1枚ずつ)で出力される形式が一般的です。Amazonの規定では、ラベルサイズは10cm × 15cm(4インチ × 6インチ)程度を目安にする必要があり、読み取りやすさが重視されます。
インクが薄かったりかすれたりすると、運送業者やAmazonの倉庫側でスキャンエラーになる恐れがあるため、印刷設定は「高画質」推奨です。家庭用プリンターで印刷する場合は、出力後に滲みがないか、バーコードがくっきり表示されているかも確認しておきましょう。
箱のどこに貼る?正しい貼り付け位置とは
配送ラベルは、段ボールの一番外側にしっかりと見える位置に貼ることが重要です。基本的には「箱の天面」または「側面」など、平らで見やすい面が推奨されます。角にかかっていたり、段ボールの継ぎ目やテープ部分に貼ると、ラベルの一部が読み取れないことがあります。
また、同じラベルを1箱に2枚以上貼ることが必須とされているケースもあります。特に複数箱で同じ納品プランを扱う場合は、箱ごとに異なる配送ラベルが割り当てられているため、誤って別の箱に貼らないように注意が必要です。
貼り終えたら、ラベルの表面に汚れや破れがないか確認しましょう。雨濡れや擦れ防止のために、透明なOPP袋に入れてから貼るなどの工夫も有効です。
よくあるミスとその対処法
ラベルを印刷し忘れた・枚数が足りないとき
納品作業中によくあるのが「ラベルの印刷を忘れていた」「枚数が足りない」といったトラブルです。商品ラベルは納品プラン作成時にしか印刷できないと思われがちですが、セラーセントラルの納品プラン一覧から再度出力可能です。納品ステータスが「作業中」であれば、何度でも印刷できます。
配送ラベルも同様に再印刷できますが、配送業者に渡す前であることが前提です。すでに発送済みの場合は、新しいラベルでの再発送はできません。印刷時の用紙サイズや面付けミスも起こりやすいため、作業前に必要な枚数を確認してからまとめて出力するのが安全です。
もし印刷に使うラベル用紙が切れてしまった場合は、急ぎであればコンビニなどでA4普通紙に印刷し、両面テープやスティックのりで代用する方法もあります。
ラベルの貼る位置を間違えたときの対応
ラベルの貼り間違いも初心者がよく経験するミスのひとつです。商品に違うラベルを貼ってしまった場合は、ラベルを丁寧にはがして正しいものを再度貼り直す必要があります。ただし、ラベルをはがした跡がパッケージに残るような素材の場合は、商品価値を下げてしまう可能性もあるため注意が必要です。
配送ラベルの貼り間違い(別の箱のラベルを貼ってしまった等)も、倉庫でのスキャンエラーや納品受領不可の原因になります。箱の中身とラベルが一致しているか、貼る前の段階でラベル番号と納品内容を必ず確認しましょう。
作業に不安がある場合は、あらかじめチェックリストを用意して、印刷・カット・貼付の順序を一つずつ確認しながら進めることがミス防止につながります。
ラベルミスを防ぐチェックリストと時短テク
作業前に確認したい3つのポイント
FBA納品時のラベルミスを防ぐためには、作業前に次の3点を確認するだけでも大きな効果があります。
1つ目は、納品プランの内容とラベル枚数の一致。商品数と印刷した商品ラベルの枚数が合っているかを事前にチェックしておきましょう。
2つ目は、使用するラベル用紙の確認。間違った面数(例:30面と44面の混在)で印刷すると、ラベルの大きさがずれて使えなくなることがあります。
3つ目は、作業スペースと道具の準備。ラベルを貼るためのスペースが狭かったり、はさみやピンセットが見つからなかったりすると、作業効率が落ちて焦りからミスが出やすくなります。必要な道具を事前にまとめておくと安心です。
初心者でも安心!家庭用プリンターで効率化する方法
家庭用インクジェットプリンターでも、工夫次第でラベル作業を効率よく進めることができます。
たとえば、印刷設定をあらかじめプリセット登録しておくと、毎回「用紙サイズ」や「画質設定」を選び直す手間が省けます。また、A4用紙をセットする際は「印刷が裏表逆になっていないか」「ラベル台紙が曲がっていないか」なども確認しましょう。
印刷したラベルをすぐに貼れるように、あらかじめカットしておく or カット済みのラベル台紙を使うのも時短になります。さらに、商品の種類ごとに小分けして並べることで、どのラベルをどの商品に貼るか迷う時間も短縮できます。
こうしたちょっとした工夫の積み重ねが、作業スピードの向上だけでなく、納品トラブルの防止にもつながります。