背景が変わると売れ方も変わる?“パッと目を引く”商品写真の撮影アイデア集

この商品、いいのに売れないな…

そんな経験、ありませんか?

ECでの商品購入は、内容や価格よりも「写真の第一印象」が大きく影響すると言われています(※参考:楽天市場「商品検索・SNS対策に!商品画像登録ガイドライン徹底対応」)。特にスマホユーザーは数秒で判断するため、「目に留まるかどうか」が勝負のポイントです。

私もかつては、パッケージや成分に自信があったのに売れ行きが伸びず悩みました。ところが、背景を変えて写真を撮り直しただけでクリック率が約1.8倍にアップし、レビューも増え始めたんです。「写真の力、侮れない!」と実感しました。

つまり、背景の工夫だけで売れ方が変わる可能性があるということ。

今回は私の経験をもとに、スマホ1台でできる“背景の撮影アイデア”をシンプルにお伝えします。写真に悩むあなたのヒントになれば嬉しいです。

目次

【ポイント①】生活に溶け込ませる!“使用シーン背景”でリアリティUP

「これは私にも合いそう」

そう思ってもらうには、“使っているところ”が想像できる写真がとても有効です。

私が扱っていたのは、美容に特化した青汁の粉末タイプ。以前は白背景でパッケージだけを載せていましたが、ある日「朝の食卓風」の写真に変えてみたんです。湯気の立つスープやトーストと一緒に、さりげなく青汁を添えて撮影。

すると、同じ商品のままでも売上が緩やかにアップしていきました。「こんなふうに日常に取り入れられるんですね」というメッセージをいただくこともあり、使うイメージ=購入意欲につながるのだと実感。

背景に生活感をプラスするだけで、見ている人の心にグッと近づけますよ。

→「使ってみたい」と思わせるには、“自分ごと化”がカギ!

【ポイント②】季節感で今っぽさ演出!“タイムリーな背景”の活用術

商品写真も“”が大事。

季節やイベントに合わせた背景にするだけで、自然と目を引きやすくなります。

たとえば、私は春先に桜の造花を添えて撮影したことがあります。商品は通年販売の美容サプリでしたが、「春限定パッケージですか?」という声が届いたほど。別に限定ではなかったんですが(笑)、季節背景で“新鮮な印象”が生まれたのです。

100円ショップの小道具や、近所の公園で撮った草花でも十分。とくにInstagramの投稿などでは「今っぽさ」が目立つ写真のほうがエンゲージが高まりやすい傾向もあります。

→日本人の購買行動は季節イベントに影響されやすい傾向あり(※参考:電通「季節イベントと購買行動」調査

【ポイント③】世界観を統一する!“ブランドらしさ”が伝わる背景作り

どんなに綺麗な写真でも、ブランドの方向性とズレていたら意味がありません。

背景の選び方も、「ブランドの世界観」とリンクさせるのが大切です。

私の扱っていた商品は「自然派×美活」というテーマだったので、木目調のテーブルやグリーンの葉っぱ、小石や布を取り入れてナチュラル感を演出しました。明るすぎず、優しい光のもとで撮影するよう意識したのもポイント。

この一貫した世界観によって、お客様から「自然でやさしい印象が素敵」「信頼できそうなブランドだと思った」と言ってもらえたことがあります。

→背景は“ただの装飾”ではなく、「ブランドの声」そのもの。

【ポイント④】素材にこだわる!“質感”を活かす自然光と背景の合わせ技

撮影時の光と背景の素材感が合わさると、商品の質感まで伝わりやすくなります。

私は商品にマットな質感があるときは、あえてツヤ感のある背景を合わせてコントラストを出していました。

逆に、キラキラ系の美容ジェルを撮るときは、窓辺の自然光×無地の布の上で撮ることで“透明感の演出”がしやすくなります。

スマホでも自然光を使えば十分。高価な機材がなくても、「質感の引き立て方」次第で写真のプロっぽさが格段にUPしますよ。

→光と背景、両方を味方につけて「売れる写真」に!

【ポイント⑤】あえて“余白”を活かす!ミニマル写真の効果

背景を“盛る”のもいいけれど、逆に“引き算”することで主役が引き立つ場合もあります。

以前、他の商品と比べてあまり動きのないタブレット型サプリを販売していた時、背景にごちゃごちゃ物を置くと逆に埋もれてしまう印象が。そこで思い切って、無地のリネンクロス×自然光だけで撮った写真に差し替えました。

結果、クリック率が上がっただけでなく「写真がすっきりしていて見やすい」という声も増えました。余白のある背景は“高級感”や“誠実さ”を伝える力もあるようです。

→“盛る”ばかりじゃなく、“抜く”という選択肢もアリ!

注意点:やりがちだけど要注意!背景づくりのNG集

NG① 統一感ゼロの写真が混在している

複数の商品写真で「背景」「色調」「トーン」がバラバラだと、ブランドイメージがぼやけてしまいます。特にECモールや自社サイトでは一貫性のあるトーンで統一することが信頼感に直結します。

NG② 背景が主張しすぎて商品が見えにくい

背景小物にこだわりすぎるあまり、主役の商品が目立たなくなることも。とくに小ぶりな商品や白っぽいパッケージは、背景色や装飾で埋もれやすいので要注意です。

NG③ 加工しすぎて“リアルさ”が消える

フィルターや明るさ補正を使いすぎて、実物の色味と違ってしまうと、購入者にがっかりされるリスクも…。「現物と同じに見えるかどうか」を最終チェックしてから掲載しましょう。

まとめ:背景は、売れる写真への“最短ルート”かも?

背景なんて二の次だと思っていた頃から考えると、今では「写真の背景=商品の一部」だと確信しています。

テクニックやお金をかけるよりも、

・ 日常に寄せてみる
・季節を取り入れてみる
・ブランドの声を映す
・光と素材で引き立てる
・引き算も使ってみる

そんな工夫だけで、ECサイト上の印象ががらりと変わります。

まずは、今ある写真の1枚だけでもいいので、背景をちょっと変えて撮り直してみてください。

きっと、お客様の反応が変わってくるはずです。

参考データ一覧

電通「季節イベントと購買行動に関する調査」

日本政策金融公庫「小規模事業者のネットショップ活用実態調査(令和5年)」

楽天市場「商品検索・SNS対策に!商品画像登録ガイドライン徹底対応」

画像を変えたら売上も変わった──その理由とは?

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この記事を書いたひと

Webライターとして活動しながら、ECサイトの運営経験を活かして、売上アップにつながる記事や商品ページの作り方を発信しています。伝わりやすい言葉の使い方や、購入につながるページ設計など、初心者の方にも実践しやすいノウハウをわかりやすく紹介。ライターならではの視点で、EC販売のヒントをお届けします。

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