「送料って、どう設定したらいい?」
私がハンドメイドアクセサリーのネット販売を始めた頃、最初に悩んだことが「送料の設定」でした。
価格設定や商品説明の工夫ももちろん大切ですが、実は「送料の設定と発送方法」が、売上や利益率に大きな影響を与えるのです。
本記事では、私自身の失敗と試行錯誤を交えながら、ネット販売初心者が押さえておきたい送料設定の基本と、少しでもコストを抑える発送術について、わかりやすくご紹介します。
「送料が高い」と感じさせないためには?

私がネットショップを始めた頃、「送料は全国一律185円(クリックポスト)」とそのまま商品ページに記載していました。
しかし、商品が1,200円でも送料込みで1,385円になると、「高く感じる」と後から気づいたのです。
私自身も通販で送料が別だと購入をためらうことがあり、送料は「見た目の価格の一部」だと実感しました。
初心者向け!送料設定の3つの方法
送料設定には大きく分けて3つの方法があります。それぞれメリット・デメリットがあるので、私の体験と一緒にご紹介しますね。
1.実費をそのまま請求する
これが一番シンプルな方法です。私も最初はこのスタイルでした。
メリット:送料で赤字にならない。料金計算が分かりやすい。
デメリット:お客様に「割高」だと感じさせてしまう。購入にためらいが生じる。
2. 送料を商品価格に含めて「送料無料」にする
途中からは、送料185円を商品代に上乗せし、「送料無料」として表記する方法を試しました。
メリット:送料無料に惹かれるお客様は多い。カート離脱が減る。
デメリット:割高に見える可能性あり。複数の商品を購入時、送料が重複している感覚に。
3. 一定額以上購入で送料無料
「3,000円以上のご購入で送料無料」といった設定です。私は最終的にこの方法を採用していました。
メリット:お客様のまとめ買いを促すことが可能。小さな損失で送料無料を実現。
デメリット:単品購入を希望の場合に送料がかかり、マイナスな印象。
発送方法の選び方で、コストも信頼度も変わる
「送料設定」とセットで考えるべきなのが、「発送方法」です。これをうまく選ぶことで、送料コストの削減と、お客様満足度の両立が可能になりますよ。
私が実際に使っていた発送方法はこちらです。
サイズ | 特徴 | 注意点 | |
ミニレター(85円) | 厚さ1cm以内、また重さ25g以内のもの | 郵便局窓口でミニレターを購入して、郵便ポストへ投函。手軽さと激安価格が魅力。アクセサリーなどの軽量な商品に最適。 | 追跡サービスや補償制度がない点は注意が必要。 |
クリックポスト(185円) | ・ラベルサイズ: 縦14.85cm × 横10.5cm ・梱包サイズ: 長さ14~34cm×幅9~25cm× 厚さ(3cm以内) ・重さ: 1kg以内 対応サイズ: A4サイズやB5サイズも送れる。 | 適したサイズの封筒やダンボール箱に、専用の宛名ラベルを貼り、郵便ポストへ投函。追跡可能で安心。 コスパと安心感のバランスが良く、お客様からの反応も良い。 | 補償制度なし。また、Yahoo! JAPAN IDまたはAmazonアカウントの取得とYahoo!ウォレットまたはAmazon Pay(ともにクレジットカード払)の利用登録が必要。 |
梱包も送料に影響する!私がやっていたコツ
送料を安く抑えるには「梱包の工夫」も重要ですよ。私が日々気をつけたポイントはこちらです。
・厚さ3cm以内をキープする→クリックポストなどの配送では「厚さ制限」が厳しいです。以前、ピアスの針が配送中に曲がってしまわないか不安になり、ぷちぷちを多めに巻いた結果、厚さが3cmを超えてしまったという失敗を経験しました。
その後は、ピアスの針が曲がらないよう、薄くカットした固めのスポンジに差し込み、「封筒タイプのクッション材」を使うなどして、厚さを3cm以内に収めるよう工夫しました。
・梱包材は100均やネットでまとめ買い→コストを抑えるために、封筒や台紙、緩衝材は100均やネットで購入していました。
コスト削減だけじゃない!「信頼感」も大事

最初の頃、私は「とにかく送料を安く!」ということばかりに気を取られていました。
でも、お客様にとって何より大切なのは、「商品が無事に、安心して届くこと」だと気づきました。
それ以来、発送の際には必ずお客様にメールでご連絡し、「商品をお届けするまでもうしばらくお待ちください」といった、お客様に寄り添うメッセージを添えるようにしています。
すると、「とても丁寧なメッセージに感動しました」とレビューに書いていただけることもあり、心から嬉しく思いました。
まとめ:適した送料設定と発送方法は、お客様の信頼につながる!
送料は単なる費用ではなく、信頼感やリピート率、利益にも影響する重要な要素です。
今回ご紹介したように、
・商品価格とバランスを取った送料設定
・お客様の不安を減らす発送方法
・梱包の工夫でコストダウン
・発送通知で安心感を与える
これらを少しずつ見直すことで、「選ばれるショップ」に近づけます。
私も何度も失敗しながら、納得のいく方法にたどり着きました。
焦らず、できることから取り入れてみてくださいね。