以前の私は、売れても赤字に気づけず、在庫が切れてから慌てて対応する毎日でした。でも、Googleスプレッドシートで「売上・利益・在庫」を見える化してから、数字の管理がグッと楽に。この記事では、そんな私でも使えた無料テンプレートを紹介します。パソコンが苦手な方でも、きっと一歩踏み出せるはずです。
【ポイント1】数字が見えるだけで、ネットショップはもっとラクになる
売上はあるのに「利益が残らない」理由
ネットショップを始めたばかりの頃は、「とにかく売ること」に集中しがちです。でも、売れているのになぜかお金が残らない…という状況に心当たりはありませんか?その原因の多くは、「利益」を意識せずに販売を続けていることにあります。
たとえば、商品の仕入れ原価や送料、手数料を把握していないと、売れた分だけ赤字になることも。パッと見は売上が伸びているのに、実は「手元に残るお金がない」というケースも少なくありません。これを防ぐためには、まず「売上」と「経費」を見える化し、「いくら儲かったのか」を確認する仕組みが必要です。
「在庫がない!」の焦りをなくすには?
もうひとつ、ネットショップ運営者にありがちな悩みが「在庫管理のミス」。忙しい育児の合間に運営していると、つい在庫の数を把握しきれず、売れたあとに「しまった、在庫がなかった!」と気づくこともあります。これではお客様への対応も後手に回り、信頼を損ねかねません。
そこで大切なのが、「在庫数をいつでも確認できる状態」をつくること。手書きのノートではどうしても記録漏れが起きやすいため、無料で使えるGoogleスプレッドシートなどを使って、在庫数を記録・更新しておくだけでも、安心感はぐっと高まります。
【ポイント2】無料でここまでできる!Googleスプレッドシートの魅力
費用ゼロ&スマホ対応が嬉しいポイント
「管理ツール」と聞くと、難しそう・高そう…と感じる方も多いかもしれません。でも実は、Googleスプレッドシートを使えば、無料で売上や在庫を管理する仕組みを整えることができます。
特別なソフトのインストールは不要で、Googleアカウントがあればすぐに使えるのも嬉しいところ。また、スマホからも閲覧・編集が可能なので、「夜、子どもが寝たあとにスマホで在庫確認」「外出先で売上入力」など、スキマ時間を活用して作業できます。
ネットショップ運営において「記録をつける習慣」は大きな武器。日々の管理が負担にならないよう、身近なツールをうまく活用しましょう。
関数ナシでもOK!テンプレート活用で十分使える
「関数とかよくわからないし…」という心配も不要です。スプレッドシートには、すでに計算式が組み込まれた在庫管理表テンプレートがあれば、それをコピーするだけでOK。入力するのは、商品名・在庫数・仕入れ価格・販売価格などの基本項目だけ。
たとえば「仕入れ価格」と「販売価格」を入れれば、自動で「利益」が表示されるように設定されているテンプレートなら、難しいことを考えなくても利益の見える化が可能です。
これなら、Googleスプレッドシートの使い方に慣れていないEC初心者でも、「今日から管理を始められる」実用的な一歩になります。
【ポイント3】売上・利益・在庫をまとめて見える化するシート例
初心者にやさしい「在庫管理表」の構成とは
管理シートと聞くと、「たくさんの項目があって複雑そう」と感じる方も多いかもしれません。ですが、EC初心者にとって本当に必要なのは「最低限、今の状況がひと目でわかること」。その点で、シンプルな在庫管理表は非常に心強いツールになります。
たとえば、「商品名」「在庫数」「仕入れ価格」「販売価格」「利益」などの基本項目だけを並べた構成であれば、難しい知識がなくても十分に使いこなせます。余計な装飾や機能は最小限で、「今どの商品がいくつ残っていて、利益はいくら出ているか」がすぐに見える作りがベストです。
私自身、最初は手書きのノートで在庫を記録していたのですが、見返すたびにどこまで更新したかわからず混乱することもしばしば…。でもこのシートを使い始めてからは、「今どれが売れ筋か」「次に仕入れるべき商品はどれか」なども、直感的に判断できるようになりました。
「何がどれだけ売れたか」がひと目でわかる記録方法
「今日は何が売れた?」「今月はどの商品が人気だった?」
こうしたデータがきちんと記録されていれば、次の仕入れや販売戦略にも活かせます。シートには「販売日」「販売数」なども入れておくと、売れ行きの流れが見えてきます。
ポイントは、“完璧を目指さないこと”。最初はざっくりでもいいので、「売れたら1行足す」くらいの気持ちで始めると、自然と習慣化できます。
特別なツールを導入しなくても、Googleスプレッドシートならこうした記録が簡単にでき、しかも無料。数字に向き合うことが少しずつ楽しくなっていくはずです。
【ポイント4】面倒な計算はしなくてOK!自動集計でラクに数字管理
「販売価格−仕入れ=利益」も自動で算出
「利益の計算って、電卓でいちいちやるの?」と思った方、ご安心ください。Googleスプレッドシートなら、テンプレートにあらかじめ数式を入れておくだけで、「販売価格−仕入れ価格」の計算が自動で行われます。
たとえば、A列に仕入れ価格、B列に販売価格を入力しておけば、C列には「=B2-A2」のような関数が設定されており、勝手に「利益」を表示してくれます。数字を入れ替えるだけで集計してくれるので、パソコンが苦手でも問題ありません。
実際に私もこの計算部分がネックで、最初はノートと電卓でやりくりしていました。でも、1円単位での計算ミスや記録漏れが重なると、「あれ?思ってたより儲かってない…」という事態に。今はシートの自動計算に頼ることで、安心して在庫管理と利益チェックができるようになりました。
「この商品は赤字かも?」がすぐにわかる見える化
さらに便利なのは、「赤字の商品が一目でわかる」ように色分けやアラートを設定できる点です。たとえば、利益がマイナスになった行だけ赤く表示されるようにすれば、気づかずに赤字販売を続けてしまうリスクを避けられます。
テンプレートによっては、あらかじめ条件付き書式が組まれているものもあるので、「色が変わったらチェックする」というルールを決めるだけで十分。数字が苦手でも、視覚的な変化があれば判断はぐっと簡単になります。
このように、複雑な計算や帳簿の知識がなくても、スプレッドシートの機能を活用すれば“儲かるかどうか”を感覚ではなく数字で判断できるようになります。
【ポイント5】スマホでもOK!使い始めの一歩をやさしく解説
テンプレートをコピーして「名前を変える」だけ
「難しそう」「設定が面倒そう」――Googleスプレッドシートを使い始めるとき、多くの人がそんな不安を感じます。でも実は、最初にやることはとてもシンプル。用意されたテンプレートをコピーして、自分のショップ用に名前をつけ直すだけで、すぐに管理をスタートできます。
たとえば、テンプレートの「売上・在庫管理表(サンプル)」を開き、「ファイル」→「コピーを作成」と進むだけ。コピーしたシートのタイトルを「◯◯ショップ管理表」などに変更し、不要な商品を削除して、自分の商品情報に置き換えるだけです。
私もこの方法で始めましたが、「え、これだけ?」と思うほど簡単でした。最初は項目名を少し直すくらいで十分。慣れてきたら、自分なりのカスタマイズもできるようになります。
作業は1日5分!数字と向き合う時間をムダにしないコツ
「数字管理」と聞くと、毎日しっかり時間を取らないといけないような気がしますが、そんなことはありません。大事なのは、“毎日ちょっとだけ”向き合うこと。
たとえば、1日の終わりに「今日は何が売れたか」「在庫はどれだけ減ったか」だけを記録する。それだけでも、翌週・翌月の販売や仕入れ判断に役立ちます。記録がたまれば、傾向も見えてきて、「これから何を仕入れるべきか」の判断も自然と早くなります。
私の場合も、毎晩寝る前にスマホで数字を見直す5分を習慣にしただけで、「なんとなく運営」から「ちゃんと考えて利益を出す運営」に変わっていきました。最初から完璧を目指さず、「続けられるかどうか」を大事にすると、数字との距離がぐっと縮まりますよ。
【まとめ】利益が見えると、ネットショップがもっと楽しくなる
最初は「使ってみる」だけでOK
在庫管理や利益計算というと、なんとなく身構えてしまいがち。でも、最初は「テンプレートを使ってみる」「数字を入力してみる」だけで十分です。実際に触ってみると、「思ったより簡単」「これなら続けられそう」と感じる人は多いもの。
私自身も、最初は数字が苦手で避けていましたが、テンプレートの力を借りて少しずつ可視化していくうちに、「次はもっとこうしたい」と前向きに考えられるようになりました。
「売れる=儲かる」状態を一緒に目指しましょう
ネットショップ運営の目的は、売上を上げることだけではありません。「きちんと利益を残す」ことが大切です。そのためには、売上・利益・在庫の3つをしっかりと見える化しておくことが欠かせません。
今回ご紹介したGoogleスプレッドシートの使い方や在庫管理表テンプレートは、EC初心者向けのやさしいツールです。面倒な計算も自動で行えるので、毎日の作業がグッとラクになります。
「数字に強くなる」というよりも、「数字と上手につきあう」感覚で始めてみませんか?
日々の記録を少しずつ積み重ねるだけで、ショップ運営がもっと楽しく、自信を持って進められるようになるはずです。