ECサイトを運営していると、「もっとお客さんに来てほしい…」と悩むこと、ありますよね。実際、知人のEC担当者も最初のころは訪問者数がまったく伸びず、夜も眠れないほど心配していたそうです。
でも、ある“データ”を見るようになってから、状況がガラッと変わったとか。
今回は「何を見ればいいかわからない」という初心者の方に向けて、集客アップに直結する3つの重要データとその改善方法をご紹介します。
データを見ることの大切さって?
「なんとなく」でサイトを改善するのと、「データに基づいて」改善するのでは、結果に大きな差が出ます。
あるECサイトを始めたばかりの友人は、「かっこいいデザインにすれば売れるはず!」とデザイン重視でサイトを作っていたそうです。ところが、見た目は良くても、お客さんはすぐに離脱してしまい、結果は…まさかの大惨敗。
その後、共通の知り合いであるデータ分析に強い人にアドバイスをもらい、「見るべき3つのデータ」に注目するようになったところ、同じ労力で効果は3倍になったんだとか!
では、その3つのデータと改善のヒントを見ていきましょう。
① トラフィックソース(流入元)
なんで大事なの?
「お客さんがどこから来ているか」を知ると、どこに力を入れるべきかが見えてきます。
たとえば、別の知り合いのケースでは、SNSからの流入が多く、検索エンジンからはほとんど来ていなかったので、SEO対策を強化したところ、検索経由の売上がぐんとアップしたそうです。
チェック方法
Googleアナリティクスの
「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」で確認できます。
改善のヒント
オーガニック検索が少ないなら?
- 商品ごとに適切なキーワードを設定しているか見直す
- 商品説明が検索意図に合っているか確認する
- ブログなどでコンテンツマーケティングを始める
SNSからの流入が少ないなら?
- 投稿頻度を週3回以上にアップ
- 写真や動画のクオリティを上げる
- フォロワーとのコミュニケーションを増やす
直接訪問が少ないなら?
- メルマガやLINEでリピーターを増やす
- ブランド認知を高める施策を検討
ある相談者は、Instagramからの流入が多いと気づいたことで、広告予算をInstagramに集中。結果、費用対効果が2倍になったそうです。一方で、あまり効果の出ていなかったリスティング広告は一時中止し、限られた予算を効率よく使えるようになりました。
② 直帰率
なぜ重要?
せっかく来てくれたお客さんが、何も見ずに帰ってしまうのは大きなチャンスロス。直帰率が高いページは「期待と違った」というサインかもしれません。
チェック方法
Googleアナリティクスの
「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」で確認できます。
改善のヒント
全体的に直帰率が高い(60%以上)
- サイトの読み込み速度を3秒以内に
- モバイル表示を最適化
- 魅力的なバナーやヘッダーで引き込む
特定ページの直帰率が高い
- ページの目的は明確か?
- 次のアクションが分かりやすいか?
- 冒頭で価値提案が伝わっているか?
ランディングページの直帰率が高い
- 広告や投稿内容とページの内容に一貫性があるか?
- ユーザーの悩みにちゃんと応えているか?
- レビューや実績など、信頼性のある要素があるか?
知り合いのケースでは、商品詳細ページの直帰率がなんと80%もありましたが、「お客様の声」や「着用イメージ」をページ上部に移動しただけで、直帰率が45%まで改善したそうです。ユーザーの不安や疑問に寄り添うだけで、滞在時間や購買率も上がったとか。
③ コンバージョン率(購入率)
なぜ重要?
アクセスが同じでも、コンバージョン率が1%から2%に上がるだけで、売上は倍。集客と同じくらい、購入への導線づくりも重要です。
チェック方法
Googleアナリティクスの
「コンバージョン」→「目標」→「概要」で確認できます(※事前に目標設定が必要です)
改善のヒント
カート離脱率が高い
- 配送料や支払い方法をわかりやすく表示
- 購入ステップは3つ以内に
- 「カートに追加」後の動線を明確に
商品ページの購入率が低い
- 魅力的な商品画像を複数用意する
- 説明文で具体的なメリットを伝える
- 在庫状況や配送日数を明記
- 「限定」「今だけ」など緊急性のある文言を入れる
全体的に低い場合
- 競合との差別化ポイントを明確に
- 初回購入特典などのインセンティブを用意
- 安心感を与える要素(SSL、レビュー、返品ポリシー)を充実
ある相談者のECサイトでは、「あと○円で送料無料」という表示を取り入れたところ、平均注文単価が15%アップし、コンバージョン率も2.1%から3.4%に向上したそうです。ちょっとした工夫が、ユーザー心理にバッチリ刺さったんですね。
データを見て、改善サイクルを回そう
ここまで紹介した3つのデータを見るだけでも、ECサイトの課題が見えてくるはずです。
でも大事なのは、「見るだけ」じゃなくて、改善→測定→再改善のサイクルを回すこと。
おすすめの流れはこの5ステップ:
- 現状分析:まずは3つのデータを確認
- 仮説を立てる:「こうすれば改善するかも!」を考える
- 改善を実施:まずは小さく試す
- 効果を測定:最低2週間は様子を見る
- 再分析&調整:うまくいったら強化、ダメなら別の方法に
初心者の方でも、「写真を変える」「説明文を少し足す」といった簡単な一歩から始めて大丈夫です。
まとめ:データは最強の味方!
ECサイトを伸ばすには、「感覚」だけでなく「数字に基づいた改善」が大切です。
今回ご紹介した3つのデータを定期的にチェックしながら、改善のサイクルを繰り返せば、必ず成果につながっていきます。実際、紹介した知人たちも、データ活用を始めてから訪問者数が2.5倍、売上が3倍になった例がたくさんあります。