ネットショップって、自宅からでも始められて、ワクワクしながら商品を届けられる素敵な世界。私もかつて、健康や美容に関する食品販売のECサイト運営に携わっていた経験があります。
でも実際は、「えっ、こんなところでつまずくの⁉」という初心者あるあるの落とし穴もたくさん見てきました。
この記事では、初心者さんがつまずきやすい5つの失敗と、そのリアルな回避法を、EC現場にいた目線でお届けします。これから開業する方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
1. とりあえず出店→集客ゼロ【あるある度:★★★★★】
失敗例
「BASEやSTORESで無料出店したけど、アクセスが全然来ない…」
出店=売れる、と思っていたのに、1日10PVすら来ないというケース、よくあります。
実際、2023年の総務省データによると、日本のEC市場規模は22.7兆円にまで拡大中(※1)。それだけ競合も多く、「見つけてもらう努力」が不可欠なんです。
回避ポイント
・InstagramやX(旧Twitter)でショップ開設前から発信スタート ・BASE公式ブログで紹介にある「SNS連携の基本」(※2)等を参考に事前準備 ・自分の商品が検索される「キーワード(例:グルテンフリー プロテイン)」を意識して投稿 |
→「見つけてもらう仕掛け」を最初から作っておこう!
2. 商品の魅力が伝わらない【あるある度:★★★★☆】
失敗例
「ナチュラルで安心です」だけじゃ伝わらない!
せっかく良い素材を使っていても、言葉がぼんやりしていて差別化できないパターン、多いんです。
BASEの公式調査(※2)でも、「売れるショップは“商品の強み”を数値や体験で伝えている」とあります。
回避ポイント
・「どこで・誰が・どう使ってる?」をストーリーで伝える ・例:「国産米ぬか100%使用。管理栄養士の友人も愛用中!」 ・モニターやレビューの声を積極的に掲載 |
→“想い”だけでなく、“数字・声・体験”で伝える!
3. 利益が出ない価格設定【あるある度:★★★★★】
失敗例
「原価800円、販売価格1,200円。これでOKでしょ?」→実は赤字…。
送料・手数料・梱包費を忘れて、気づけば利益ゼロどころかマイナスに。
経済産業省の報告書(※3)では、EC運営者の約65%が「利益確保に苦戦している」と回答しています。
回避ポイント
・手数料や配送料、人件費を必ず計算 ・Excelなどで簡単な利益シミュレーションを作る ・同ジャンル商品をメルカリや楽天でリサーチして比較 |
→価格は「なんとなく」ではなく、「根拠ある設定」を!
4. 法律・表示の見落とし【あるある度:★★★☆☆】
失敗例
「“美白効果あり”って書いてもよくない?」→NGワードかも…。
食品や化粧品の場合、薬機法・景品表示法などの広告ルール違反になる可能性があります。
消費者庁のガイドライン(※4)では、“効果効能を断定的に表現するのはNG”とされています。
回避ポイント
・「〜が期待されます」「〜のサポートに」などやわらか表現に変換 ・科学的な根拠がある場合は出典を明記 ・BASEやSTORESともにガイドラインページがあるので確認を |
→“言い方ひとつ”で、お客様との信頼感が変わります!
5. 在庫管理が甘い【あるある度:★★★☆☆】
失敗例
「在庫あると思ってたら、仕入れ先で売り切れだった…」
美容系食品は賞味期限や回転も早く、うっかり欠品→信用ダウンもよくある話。
とくに美容食品は賞味期限管理も必要なので、気が抜けません。
回避ポイント
・在庫は日・週単位で手動でもチェック(小規模ならExcelでもOK) ・仕入先とはLINEなど即連絡できる手段を確保 ・念のため、販売上限数を設定しておくのも◎ |
→在庫の見える化が「信用」を守ります!
補足:意外と見落とす“小さな落とし穴”にも注意!
・梱包資材、可愛さ重視にしたら送料が割高に!
・お客様対応、テンプレなしで毎回手間取る
・クーポンやポイント乱発で利益ゼロ
→どれも「やってみて気づいた」リアルな悩み。小さな準備の差が後々大きな違いになります。
ECサイト初心者さんへの共通アドバイス(注意点)
運営に携わっていて感じたのは、「やりながら学ぶ」ことの大切さです。
・毎月「アクセス数と売上」を簡単に振り返る ・新商品は“小さく出して”反応を見る ・お客様の声をどんどん活用する |
→少しずつでも改善していけば、必ず形になります!
まとめ:失敗は誰にでも。でも、対策できる!
ネットショップは、始めるだけならすぐにできます。でも大切なのは、「育てていく意識」。
商品への想いやこだわりを、数字・声・体験・言葉でしっかりと伝えること。そうすることで、あなたのショップが、「買ってよかった」と思われる場所になっていきます。
つまずいてもOK。それも成長の一部です!あなたの挑戦を、心から応援しています。
参照データ一覧
1.総務省|令和5年 通信利用動向調査(EC市場の推移)
2.BASE公式ブログ「ネットショップで売れる商品の共通点」
3.経済産業省|令和4年度 電子商取引に関する市場調査
4.消費者庁|健康食品に関する表示ルール