こんにちは。私は以前、ハンドメイドアクセサリーのネットショップを運営していました。
手作りが大好きで、好きなものを形にして「売る」ことにワクワクしていた一方で、売れ行きが伸びない日々に落ち込むことも多かったです。
「どうして、心をこめて作ってるのに売れないんだろう?」
「デザインも写真も頑張ってるのに…」
そんな風に悩んでいた私が、一歩前進できたきっかけが、“ただのアクセサリー屋さん”からの脱却でした。
今思えば、それは「ブランディング」という視点を持ち始めたことだったと思います。
今回は、小さなお店でも実践できる“ブランディングの工夫”について、私のリアルな体験を交えてお話しします。
これから楽天などで出店を検討している方にとっても、きっとヒントになるはずです。
「アクセサリーはどこでも買える時代」にどう立ち向かうか?
ネットには、びっくりするほどたくさんのアクセサリーショップがありますよね。
楽天を見ても、検索ワードを入れると数千件、数万件の結果が出てきます。
正直、私の作るハンドメイドアクセサリーなんて、「商品力」だけで勝負できる世界ではありませんでした。
他にもかわいいもの、安いもの、おしゃれなものはたくさんあるし、無名の個人作家が埋もれるのは当然だったんです。
ある日ふと、「私は“ただのアクセサリー屋さん”になってしまってるな」と気づきました。
商品はあっても、「誰のための、どんな世界観のお店なのか」が全然伝わっていなかったんです。
ブランディング=「うちのお店はこれです」と言えること
ブランディングって聞くと、ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、要するに「お店の軸を持つこと」だと私は思っています。
私が最初にやったのは、「誰に届けたいのか?」を具体的に考えること。
例えば、
・30代で仕事と家庭を両立している女性
・毎日は忙しいけれど、ちょっとしたおしゃれを楽しみたい人
・プチプラじゃなく、“さりげない上質”を選びたい人
こういう人物像(ペルソナ)を明確にしてから、商品デザインも、写真も、説明文も、その人の気持ちに寄り添うように意識して作るようになりました。
すると少しずつですが、「このピアス、仕事につけて行きたいと思って買いました」なんてメッセージをもらえるようになって、感動したのを今でも覚えています。
名前・ロゴ・世界観が“なんとなく”になっていませんか?
私が運営していたショップ、最初は適当に考えた名前でした。
ロゴもフリー素材、写真の雰囲気もバラバラ。自分では「まあまあおしゃれ」と思っていたけれど、振り返るとお客さんから見たら印象に残らないショップだったと思います。
そこから、「ちゃんと覚えてもらえる店にしよう」と思い、以下のようなことを見直しました。
◆ ショップ名に意味を込めた
→ 自分のルーツや想いに関係した、シンプルで覚えやすい名前に変更
◆ Canvaでロゴを自作
→プロに頼むほど予算がなかったので、無料ツールのCanvaを使ってロゴを自作。
◆ 写真のトーンを統一
→ 明るさ・背景・小物などを調整して、「あ、このショップだ」と分かるように
このあたりは、楽天のようなモールで出店する場合もとても重要だと思います。
商品単体ではなく、「このお店から買いたい」と思ってもらえる仕掛けを整えることが、リピーター獲得や価格競争に巻き込まれないための第一歩になります。
商品説明文も「ブランドの声」に
私がある時期から意識し始めたのが、商品説明文の書き方。
それまでは、サイズや素材をただ並べているだけでした。でも、それって正直、どこにでもある説明なんですよね。
そこで、「このピアスは、どんなシーンでつけてほしいか」「なぜこの素材を選んだのか」「作りながら感じたこと」などを自分の言葉で伝えるようにしました。
これが意外と反応がよくて、「この説明を読んで、買いたくなりました」という声をいただいたことも。
楽天の商品ページでも、スペックだけじゃなく「ストーリー」があると、買うきっかけにつながることがありますよ。
SNSと連携したブランドづくりも効果的
私はインスタを使って商品の紹介をしていましたが、ただ写真を並べるのではなく、「ブランドとしてどう見せるか」を考えるようになってから、フォロワーの反応も変わってきました。
統一感のあるフィード、作り手の想い、日常の一コマなどを織り交ぜて発信することで、「この人から買いたい」と思ってもらえるきっかけになるんです。
楽天でも、インスタからの流入やSNSとの連携は今や当たり前なので、ブランドの世界観をSNSでもしっかり伝えることが大切でしょう。
「ブランディングは後回し」は、もったいない
私がこのことに気づいたのは、かなり後になってからでした。
「売れてから考えればいい」と思っていたけど、むしろ最初に考えておけば、もっと早く軌道に乗れたのかもと思っています。
ブランディングって、特別なことをするわけじゃないんです。
小さなお店だからこそ、「想い」や「手作り感」を伝えるチャンスがあるんですよね。
まとめ:ただのアクセサリー屋さんから、“誰かに届けるブランド”へ
ブランディングという言葉に構える必要はありません。
ちょっとだけ視点を変えて、「誰のためのお店なのか」「どう見せたいのか」を考えるだけで、あなたのお店は一気に魅力的になります。
特に、これから楽天などで出店を考えている方にとっては、商品だけでなく“お店そのものの価値”を育てる意識がとても大切です。
私もひとつずつ丁寧に取り組むことで、「売れない理由」が少しずつ解消されていきました。
あなたのお店も、“選ばれるブランド”になりますように。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!