楽天市場で売上が安定して伸びる店舗と、伸び悩む店舗の違いは何か。
それは「感覚で動いているか」「数字で動いているか」の差です。
価格をなんとなく変える
広告を増やして様子を見る
売れない理由が分からないまま次の商品を出す
この状態では売上は伸びません。
RMSには、売上改善に直結するデータが揃っています。しかし、正しい順番で見なければ意味がありません。
本記事では、RMSで見るべき指標、具体的な分析手順、数値を動かすための改善サイクル、そして実際の改善ケースまで徹底解説します。
売上は分解しなければ改善できない
売上は以下の式で分解できます。
売上 = アクセス数 × 転換率 × 客単価
例えば、月商100万円の店舗があったとします。
アクセス 10,000
CVR 2%
客単価 5,000円
10,000 × 0.02 × 5,000 = 1,000,000円
売上を150万円にしたい場合、どこを伸ばすか。
アクセスを12,000にする
CVRを2.5%にする
客単価を6,000円にする
どれでも達成できます。
RMS分析の本質は「どこがボトルネックか」を特定することです。
RMSで最初に見るべき画面
楽天RMSで必ず確認すべき機能は以下です。
・アクセス分析
・商品別売上分析
・検索キーワード分析
・広告レポート(RPP)
・顧客分析
順番が重要です。
ステップ1 アクセス分析
RMSのアクセス分析で確認する項目
・総アクセス数
・検索経由アクセス
・広告経由アクセス
・外部流入
例
総アクセス 8,000
検索経由 5,000
広告経由 2,000
外部 1,000
検索経由が減少している場合、SEOに課題があります。
広告依存が高すぎる場合、利益構造が不安定です。
ステップ2 商品別分析
商品別売上分析で見る項目
・商品別アクセス
・商品別CVR
・商品別売上
・商品別客単価
例
商品A
アクセス 3,000
CVR 3%
売上 450,000円
商品B
アクセス 3,000
CVR 1%
売上 150,000円
同じアクセスでもCVRが違えば売上は3倍差になります。
商品Bはページ改善対象です。
ステップ3 デバイス別分析
楽天はスマホ流入が大半を占めます。
デバイス別CVR例
PC 3.2%
スマホ 1.5%
この場合、スマホページが弱い可能性が高いです。
改善ポイント
・画像文字量
・ファーストビュー構造
・スクロール設計
・読み込み速度
ステップ4 検索キーワード分析
RMSの検索キーワード分析では以下を確認します。
・表示回数
・クリック数
・CVR
例
キーワードA
表示 10,000
クリック 300
CTR 3%
CVR 2%
キーワードB
表示 5,000
クリック 400
CTR 8%
CVR 4%
キーワードBは強化対象です。
キーワードAはタイトル改善対象です。
ステップ5 広告との比較分析
RPPレポートで確認
・広告CVR
・自然CVR
・ROAS
・CPA
例
自然CVR 2%
広告CVR 3.5%
広告で売れているが自然で売れていない場合、SEO改善余地があります。
ケーススタディ1 CVR改善で売上1.8倍
ある店舗の事例
改善前
アクセス 5,000
CVR 1.8%
客単価 4,500円
売上 約405,000円
改善施策
・ファーストビュー再設計
・比較表追加
・FAQ追加
・レビュー表示強化
改善後
CVR 3.2%
売上
5,000 × 0.032 × 4,500 = 720,000円
約1.8倍になりました。
アクセスは増えていません。
ケーススタディ2 アクセス改善で売上増加
別店舗事例
改善前
検索流入 3,000
改善施策
・タイトル前半修正
・キーワード再設計
・RPP短期集中運用
改善後
検索流入 4,500
CVRは変わらず2%
売上は単純計算で1.5倍になります。
在庫と売上の関係
RMSで在庫状況も必ず確認します。
在庫切れ日数が5日あるだけで、月商は単純に約15%減ります。
売上低下時は、まず在庫履歴を確認します。
顧客分析の活用
RMSの顧客分析では
・新規比率
・リピート比率
・購入回数
を確認できます。
リピート率が低い場合、メルマガやLINE導線を強化します。
改善サイクルの構築
毎週やること
1 主要商品のCVR確認
2 アクセス推移確認
3 下位商品の共通点抽出
4 改善仮説立案
5 2週間検証
改善は一度で終わりません。
よくある失敗
・前年比だけ見る
・売上合計だけ見る
・感覚で価格変更
・広告で誤魔化す
必ず分解します。
2026年以降の重要指標
今後重要になるのは
・回遊率
・滞在時間
・複数商品購入率
・レビュー増加速度
ショップ全体最適が重要になります。
数字で目標を設定する
例
現在月商200万円
目標300万円
現状
アクセス 20,000
CVR 2%
客単価 5,000円
改善目標
CVR 2.5%
客単価 5,500円
20,000 × 0.025 × 5,500 = 2,750,000円
具体的な数値目標があれば、やるべき施策が明確になります。
今日からやる具体アクション
・主力商品の直近30日CVRを確認
・アクセス経路別に分解
・下位商品の共通課題を抽出
・広告CVRと自然CVRを比較
・在庫履歴を確認
まとめ
RMS分析は売上改善の武器です。
売上は
アクセス
CVR
客単価
この3要素で決まります。
データを分解し、仮説を立て、改善し、検証する。
このサイクルを回し続ければ、売上は再現性をもって伸ばせます。
感覚経営から、数字経営へ。
それが楽天で勝ち続けるための条件です。

