ネットショップを始めたばかりの頃、いちばん不安だったのが「どうやってお客さんを集めればいいの?」ということ。「出品しただけで売れる」なんてことは、まったくありませんでした。
私の中で、「Amazonは集客力があるから、放っておいても売れる」というイメージでした。ですが実際は、「Amazonって意外と集客できない…」という声も…。特に、個人で始めたばかりのEC初心者さんにとっては、「人が来ない」「商品ページが見られていない」というのは切実な悩みではないでしょうか。
今回は、私自身がEC販売で苦労した“集客”の話と、「SNSからネットショップにどうやって誘導するか」という具体的な工夫についてお話していきます。
「集客力があるモールに出せば売れる」は本当?
Amazonをはじめ、楽天やYahoo!ショッピングなど、大手モールには確かに多くのお客さんがいます。でも、初心者にありがちなのが、「出せば勝手に売れる」と思いがちなところ。
私もECショップを始めたばかりの頃は、「このデザインなら誰かしら買ってくれるでしょ!」と気軽に構えていました。ところが、いくら商品をアップしても、アクセスはごくわずか。1週間経っても、見に来てくれる人は増えませんでした。
そのとき初めて「ネットの世界では、見てもらえない=存在してないのと同じ」なんだと実感したんです。
どんなに素敵な商品でも、誰の目にも触れなければ絶対に売れません。 これはAmazonでも同じです。大手モールの中で「個人の小さなショップ」が埋もれてしまうのは、むしろ普通のこと。
だからこそ、自分でお客さんを連れてくる“導線”を作る必要があるんです。
SNSは最強の「無料集客ツール」
私が一番活用していたのがInstagram。ハンドメイドアクセサリーとの相性も良く、写真メインで見せられるのが魅力でした。
ただ、いきなり「ショップはこちらです!」とリンクを貼っても、まったく反応はありませんでした。私が試行錯誤しながら気づいたのは、SNSは単なる広告の場じゃなくて、ファンを育てる場だということ。
ここで、実際に私がやっていたことをいくつか紹介しますね。
売る前に、ショップを「好きになってもらう」
Instagramでは、いきなり商品を売るんじゃなくて、作り手としての想いや背景を伝えることを大事にしていました。
たとえば、
「このアクセサリーは、綺麗な海を見た時にインスピレーションを受けて作りました」
「材料のビーズは、旅先の小さな雑貨店で見つけたものです」
みたいな、小さなエピソードを添えて投稿したんです。
これだけで、「なんか素敵だな」と思ってくれる人が増えて、自然とフォロワーも伸びました。
SNSで感情に訴える情報を発信することが重要だと感じています。
商品ページへの誘導は「自然な流れ」を意識する
これは自分がフォロワーとして他の作家さんの投稿を見ていた時に感じたことですが、いきなりリンクだけ貼られてもクリックしたくならないんですよね。
だから私の場合、販売の導線はこんな流れで作っていました。
・普段は制作の様子や日常の投稿で親近感を持ってもらう
・新作ができたタイミングで、ストーリーズや投稿で紹介(着用写真も載せるのがポイント)
・最後に「プロフィールのリンクからショップに飛べます」とさりげなく誘導
この3ステップを意識するようにしただけで、ショップへのアクセス数が一気に伸びました。
「どこで買えるの?」と言わせたら勝ち
アパレル販売員として働いていた時にも感じていたことなんですが、「無理やり売ろうとしない」方が、結果的に売れるんです。
私が実際にやってよかったのは、“今はまだ売ってません”という投稿。まだ販売ページが完成していないタイミングで、あえて新作の写真だけを投稿して、「まだ準備中なんですが、近日中に販売します」と書いたところ、コメントやDMで「このピアス、いつ買えますか?」と聞かれるようになりました。
この「聞かれる」っていうのが大事だと思うんです。人って、自分で“欲しい”と思った瞬間に、行動します。Amazonの商品ページに誘導するときも、「今すぐ欲しい」と思ってもらえるかどうかがカギなんですよね。
Amazonに誘導するなら、やっておきたいこと
「SNSからAmazonに誘導するためのコツ」をいくつかご紹介しますね。
商品ページのURLが長いなら、短縮リンクを使う
Amazonの商品URLって、めちゃくちゃ長いんですよね。SNSのプロフィールや投稿で貼るにはちょっと不格好。そこで、bit.lyなどの短縮URLサービスを使うことで、見た目もスッキリします。
bit.lyをチェック!→Bitly Connections Platform | Short URLs, QR Codes, and More
商品ページにたどり着く導線を“分かりやすく”しておく
たとえば、Instagramのプロフィール欄に「ショップはこちら」とだけ書いて、リンクを貼るだけだと、どこで何が買えるのか分かりにくいです。
「Amazonで販売中のアクセサリー一覧はこちら」
「ピアスはこのページから選べます」
など、リンクの説明文も一緒に書くことで、クリック率が上がる傾向がありました。
まとめ:Amazonに頼りすぎず、自分の“発信力”を育てよう
Amazonは確かに大きな集客力を持つプラットフォームですが、商品を出しただけで自動的に売れるわけではありません。競合も多く、ただ並べるだけでは埋もれてしまいます。
今回ご紹介した
・SNSはファンを育てる場所。売るより“好きになってもらう”ことを意識
・「買いたい」と思ってもらう導線を、自然に設計することが大切
・URLの工夫や言葉選びで、Amazonへの誘導もグッとスムーズに
このポイントを意識するといいですよ。SNSやブログ、メルマガなどを活用し、自分の言葉で魅力を伝え、共感してくれるファンを焦らずコツコツ増やしていきましょう。