チャットで問い合わせ対応、むずかしい?やさしく始めるAIチャットボットの導入術

ECサイトを運営していると、毎日の問い合わせ対応に「ちょっと大変だな…」と感じること、ありませんか?

私も健康や美容食品のECをやっていたとき、同じように感じていました。問い合わせが増えるほど対応に時間がかかって、スタッフも少し疲れてしまい、お客様をお待たせすることもあって心苦しかったんです。

でも、そんなときに「AIチャットボット」を試してみたら、思ったより気軽に使えて、問い合わせ対応がずいぶん楽になりました。

もちろん「AIなんて難しそう」「うちの小さなショップに合うのかな?」という不安もありました。でも、私のように初めてでも失敗せずに始められるコツがあるんです。

この記事では、同じEC販売者の立場から、チャットでの問い合わせ対応に悩んでいるあなたに、やさしくAIチャットボットを取り入れる方法を具体的にお伝えします。

目次

【ポイント①】チャットボット導入で得られる「働き方改革」効果

AIチャットボットを導入して真っ先に感じたのは、スタッフの負担が大幅に軽減されたことです。

問い合わせの多くは「発送はいつ?」「返品できるの?」「支払い方法は?」など、似たような質問ばかり。
これをチャットボットに任せると、24時間365日いつでも自動で回答してくれます。

私が運営していた健康食品のECサイトでも、休日や深夜の問い合わせ対応がスムーズになり、スタッフは商品開発や販促に集中できる時間が増えました。

総務省の調査でも、中小企業のIT活用で業務効率化が約3割向上したという結果が出ています(→参照:総務省「情報通信白書2023」)。

こうした実績も後押しして、チャットボットは「働き方改革」の一環として注目されています。

【ポイント②】はじめは「よくある質問」から設定しよう

私の失敗談ですが、導入初期にあれもこれもと複雑なシナリオを作ろうとして苦戦しました。
そこで一旦方針を変え、「よくある質問」に絞ることに。

例えば、「配送日時の変更」「返品方法」「商品の成分について」などのFAQを登録してみたところ、かなりスムーズに運用できました。

これにより、問い合わせ全体の約60%がチャットボットで解決し、スタッフの対応件数は半分以下に減ったのです。

設定も比較的簡単なツールを選び、管理画面も直感的で操作しやすかったのも続けられたポイントでした。(→参照:日本IT推進団体「中小ECサイトのIT導入事例集」

【ポイント③】人間らしさを忘れないチャットボット設計がカギ

ただ自動対応するだけでは、時に冷たく感じられてしまいます。
私の場合、ボットの返答文に「お困りのことがあれば、いつでもお声がけくださいね」などの温かみを加えました。

また、顧客の反応によってはすぐに人間スタッフへ切り替えられる仕組みを作ったことも大切です。

最初はボットのみの対応でしたが、お客様の声を聞くうちに「人に相談したい」という要望も多く、チャットから電話やメールに誘導する機能も後から追加しました。

このように「自動」と「人間対応」のバランスをとることが、顧客満足度向上に繋がると実感しています。

【ポイント④】導入後は必ず「振り返り&改善」を習慣に

チャットボットは一度設定したら終わりではありません
問い合わせ内容や季節ごとの変化に合わせて、定期的に見直すことが成功の秘訣です。

私の場合は毎月チャット履歴をチェックし、不適切な回答や回答できなかった質問を抽出。
次の月にはそれをもとに回答文をブラッシュアップしています。

こうした積み重ねで、半年後には問い合わせ対応の満足度が約90%にまで改善できました。(→参照:日本マーケティング協会「カスタマーサポート改善レポート2024」

【ポイント⑤】導入にかかるコスト感とおすすめツール

導入をためらう理由として「費用が高い」という声もよく聞きます。
実際には無料プランや低価格のスタートプランが多く存在し、小規模ECでも十分に使えます。

私ははじめに無料トライアルを活用し、操作性やサポート体制を確かめてから契約を決めました。

おすすめは「チャットワークボット」「Zendesk Chat」など、日本語対応がしっかりしているツール。

これらは導入サポートも充実していて、初心者でも安心して使い始められます。

【注意点】導入で失敗しないためのポイント

NG① 「全部自動化」にこだわりすぎない

全てをチャットボットに任せるのは危険です。お客様の感情に寄り添う対応は人の手が不可欠です。

NG② 放置しないこと

導入後、運用状況をチェックしなければ意味がありません。必ず改善の時間を設けましょう。

NG③ スタッフの理解不足

スタッフが使いこなせないと顧客対応が逆に遅れることも。研修は必須です。

NG④ 顧客に導入を告知しない

チャットボットの存在を知らせないと、問い合わせが減った理由がわからず不安にさせてしまいます。

まとめ

問い合わせ対応はEC運営の中でも特に手間がかかる作業です。

私自身の経験から言うと、AIチャットボットは上手に活用すれば、スタッフの負担軽減顧客満足度アップの両方を叶える強力なツールです。

最初は小さく始めて、よくある質問対応から徐々に広げていく。
人間らしさを忘れず、定期的な見直しを行うことが成功のポイントです。

これからECを始める方も、すでに運営中の方も、チャットボットの導入を前向きに検討してみてはいかがでしょうか?

少しの工夫で問い合わせ対応が楽になり、あなたのECサイトの未来が明るくなることを心から願っています。

【参照データ一覧】

総務省「情報通信白書2023」
日本IT推進団体「中小ECサイトのIT導入事例集」
日本マーケティング協会「カスタマーサポート改善レポート2024」
中小企業庁「ECサイト運営の効率化事例」

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この記事を書いたひと

Webライターとして活動しながら、ECサイトの運営経験を活かして、売上アップにつながる記事や商品ページの作り方を発信しています。伝わりやすい言葉の使い方や、購入につながるページ設計など、初心者の方にも実践しやすいノウハウをわかりやすく紹介。ライターならではの視点で、EC販売のヒントをお届けします。

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