また買いたい」と思ってもらえるネットショップを目指すあなたへ。この記事では、同梱チラシやフォローメールを使って、お客様とのつながりを深めるちょっとした工夫をご紹介。テンプレートや実例も満載で、忙しい中でもすぐ始められるアイデアが見つかります。リピーターを育てる一歩を、今日から始めてみませんか?
【ポイント1】“また買いたい”を引き出すには?リピーターの重要性を見直そう
「一度きりで終わる」を防ぐには?
ネットショップを始めたばかりの頃は、「まずは1件売れた!」という喜びが何より嬉しいもの。でも、次第に「せっかく買ってくれたのに、その後音沙汰がない…」という悩みも出てきますよね。
実は、多くのネットショップ初心者が陥りがちなのが「新規集客だけに注力して、既存のお客様へのフォローを疎かにしてしまう」こと。でも、一度買ってくれた方は、あなたの商品やショップにすでに関心を持ってくれた“ご縁のあるお客様”です。
「このショップ、また使いたいな」と思ってもらえるような体験を提供できれば、新たに広告を出したりSNSで集客するよりも、はるかに効率的に売上アップにつながります。
では、どうしたら“また買いたくなる”仕掛けが作れるのでしょうか?
そのヒントが、「同梱チラシ」と「発送後のフォローメール」にあるのです。
ネットショップ運営でリピーターがもたらす3つのメリット
リピーターを大切にすることで得られるメリットは、想像以上に大きいものです。ここでは代表的な3つを紹介します。
1. 広告費をかけずに売上アップが狙える
一度買ってもらったお客様が再度購入してくれれば、新たな広告費や集客労力は必要ありません。つまり、コストをかけずに売上を伸ばすことができます。
2. レビューやSNSでの投稿につながりやすい
満足度の高い体験をしたお客様は、レビューやInstagramで自然に紹介してくれることも。新規顧客にとって“リアルな声”は購入の後押しになるため、信頼感が格段にアップします。
3. ファンがつくと運営が楽しくなる
「前回すごくよかったので、また買いました!」という声が届くと、自信ややりがいにもつながります。顔が見えないネット販売でも、繋がりを感じられることで長く続けやすくなるのです。
【ポイント2】開封と同時に心をつかむ!同梱チラシの工夫アイデア
はじめてでも安心!同梱チラシに書くべき基本の内容
「同梱チラシって、何を書けばいいの?」と悩む方も多いですが、ポイントさえ押さえれば難しくありません。初めてでも安心して書ける基本の構成は、以下の通りです。
- お礼のひと言:「このたびはご購入いただき、誠にありがとうございます。」
- 商品に関する補足:「天然素材のため、色味に若干の個体差があります。」
- ショップの紹介:「ハンドメイド雑貨を中心に、日々の暮らしがちょっと楽しくなる商品を作っています。」
- 次回の購入への一言:「またのご来店を心よりお待ちしております。」
難しく考えず、“あなたの声”を届けることが大切です。丁寧な言葉選びと、ちょっとした気配りが、お客様の印象に残ります。
100均グッズや手書き風カードで温かさをプラスするコツ
大量に同梱チラシを印刷するのではなく、あえて「手作り感」を残すのも大切なポイントです。
たとえば、
- 100円ショップのクラフト紙やシールを使うだけで、グッと雰囲気がアップ
- 手書き風フォントを使えば、手書きに見えて時短にも
- 時間があるときだけでも一言メッセージを手書きで添えると感動される
忙しいときに全部やろうとすると大変ですが、「できるときに少しだけ」でも十分効果があります。お客様は“気持ち”を受け取ってくれるものです。
すぐに使える!簡単テンプレート例とアレンジのヒント
「文章が思いつかない…」という方のために、すぐに使えるテンプレートを紹介します。
【チラシ文例】
このたびは数あるショップの中から当店をお選びいただき、誠にありがとうございます。
ひとつひとつ心を込めてお作りしておりますが、ご使用中にお気づきの点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
今後も皆さまの日常にちょっとした彩りをお届けできるよう努めてまいります。
またのご利用を、心よりお待ちしております。
このまま使ってもよいですし、「ショップ名」や「商品の特徴」を入れるだけでも、グッとオリジナリティが出ます。
【ポイント3】「発送後こそ大事」フォローメールで印象を残す方法
メールは“お礼”+“つながりづくり”がカギ
発送が完了したあとのフォローメールは、単なる業務連絡ではなく「信頼を深めるチャンス」です。
特に個人運営のネットショップでは、丁寧なフォローが「また買いたい」と思ってもらえる要素になります。
フォローメールで意識したいのは、以下の2点です:
- お礼の気持ちをしっかり伝えること
- 今後の関係性づくりにつながる一文を加えること
たとえば、「無事に届きましたでしょうか?気になる点がありましたらいつでもご連絡くださいね」といった一言を加えるだけで、お客様の安心感はグッと増します。
忙しくても送れる!時短で書けるフォローメール例文
フォローメールに時間をかけられないときは、あらかじめテンプレートを準備しておくのがコツです。ここでは時短で使える例文をご紹介します。
【フォローメール例文】
件名:ご購入ありがとうございました(〇〇ショップ)
本文:
〇〇様
このたびは当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。
本日、商品を発送いたしましたので、到着まで今しばらくお待ちくださいませ。
お気づきの点などがございましたら、いつでもご連絡ください。
今後も心を込めて商品をお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
このまま使ってもOKですし、「お客様の名前」「購入商品名」「季節の挨拶」などを入れてアレンジすると、より親しみが伝わります。
SNSやレビュー投稿への自然な誘導ワザ
「レビューを書いてください」「SNSで紹介してください」と直接お願いすると、少し押しつけがましく感じられてしまうことも。
そこでおすすめなのが、お客様が“自分から紹介したくなる”流れをつくることです。
たとえば、
- 「お届けした商品が、日常の中でどんなふうに活躍しているのか、気になっています」
- 「もしよろしければ、Instagramなどで #〇〇ショップ で投稿していただけたら、見に行きますね!」
といった“ゆるやかな誘導”が効果的です。
また、フォローメールの末尾に「お客様の声が、今後の商品づくりのヒントになっています」と添えることで、相手の声を大切にしている姿勢も伝わります。
【ポイント4】実践者に学ぶ!リピーターが増えた事例と工夫
チラシ1枚でレビュー投稿が増えたショップの話
あるハンドメイド作家さんは、minneで販売を始めた当初「商品は売れるけれど、レビューが少ない…」と悩んでいました。
そこで始めたのが、手書き風チラシに“ちょっとした工夫”を加えることでした。
具体的には、
- 「ご購入ありがとうございます」のメッセージと一緒に
- 「もしよろしければ、レビューをいただけると励みになります」のひと言を
- ほんのり目立つ位置に、やさしいトーンで添える
たったこれだけの工夫で、月に1〜2件だったレビューが、5件以上に増えたそうです。
ポイントは、「お願い」ではなく「応援してもらえると嬉しい」というスタンス。
無理にお願いせず、お客様の気持ちに寄り添うことで自然な行動につながった好例です。
フォローメールで「ファンになりました」と言われたエピソード
別のネットショップオーナーさんは、忙しいなかでも“発送後のフォローメール”だけは欠かさず送っていました。
その文面には、形式的な文言だけでなく、毎回季節の一言や商品への思いを込めていたそうです。
あるとき、常連のお客様からこんなメッセージが届きました。
「届いた商品も素敵でしたが、メールの文面がとても丁寧で、ショップの人柄が伝わってきました。すっかりファンです!」
このエピソードが教えてくれるのは、「メールも商品と同じくらい、お客様に届く“作品”になりうる」ということ。
商品に添える言葉や対応もまた、ショップのブランドそのものなのです。
【ポイント5】できることから少しずつ!無理せず続ける工夫
「完璧じゃなくてOK」取り入れやすい工夫から始めよう
ネットショップ運営は、やることが本当にたくさんありますよね。
同梱チラシもフォローメールも「やった方がいい」と分かっていても、すべてを完璧にこなすのは難しいもの。
そこで大切なのは、“できることを、できるタイミングで”取り入れる姿勢です。
たとえば、
- 忙しいときは印刷したチラシを入れるだけでもOK
- 手書きメッセージは、週末の発送分だけにしてみる
- フォローメールはテンプレートを使って時短
少しずつでも続けることで、「このショップ、丁寧だな」と感じてもらえるようになります。
完璧を目指すより、“想いを届けること”を優先しましょう。
少しの仕掛けが“また買いたくなる”ショップを育てる
同梱チラシやフォローメールといった“ちょこっと工夫”は、小さな積み重ねのようでいて、リピーターづくりにおいては大きな武器になります。
お客様は、商品そのものだけでなく、「どんな人が届けてくれたのか」「どんな気持ちで作られたのか」も感じ取っています。
だからこそ、ちょっとした一言、ひと工夫に“ショップらしさ”や“あなたらしさ”を込めていくことが、結果的にファンを増やすことに繋がります。
できることから始めて、少しずつあなたのショップに“リピートしたくなる理由”を増やしていきましょう。
まとめ|リピーターは“ちょっとの工夫”から生まれる
リピーターを増やすために、難しいテクニックや高額な広告は必要ありません。
今回ご紹介したように、**同梱チラシやフォローメールといった“ちょっとした工夫”**を取り入れるだけで、「また買いたい」と思ってもらえるきっかけをつくることができます。
- お礼と紹介が伝わるチラシを1枚入れてみる
- フォローメールに気持ちを込めてみる
- SNSやレビューへの誘導も“さりげなく”がコツ
すべてを一気にやろうとせず、「今日はこれだけやってみよう」という気持ちで始めれば大丈夫です。
あなたのショップに届いた商品で、お客様がちょっと嬉しくなって、そしてまた戻ってきてくれる…。
そんな関係が少しずつ増えていけば、ネットショップはもっと楽しく、もっと長く続けられるはずです。
まずは“できることから、できる範囲で”。今日から始めてみませんか?