「どのSNSを使えばいいの？」「投稿頻度はどれくらいが理想？」
そんな悩みを抱えているEC販売者さん、多いのではないでしょうか。
最初の一歩でつまずく“あるある”
つい先日、靴のオンラインショップを運営している友人からこんな相談がありました。
「Instagram、Twitter、Facebook、TikTok、LinkedIn……全部やらなきゃダメ？毎日投稿するのが正解？でも時間が足りないよ〜」
……わかる！ほんと、あるあるなんです。
SNSを頑張って始めてみたものの、思うような成果が出ずに疲れてしまう方、とても多いんですよね。
実際、洋服ブランドを立ち上げたばかりの知人も「まずは全SNSを制覇！」と意気込んで、片っ端からアカウントを作成。けれど3週間後には、どれも全然更新できていないという結果に。
これはよくある「頑張りすぎてパンク」のパターンです。
SNSは「全部」じゃなく「適材適所」
結論から言えば、すべてのSNSを完璧に運用する必要なんてありません。
むしろ、ビジネスや商品に合ったプラットフォームを絞って、そこに集中した方がずっと効果的です。
たとえば…
- ビジュアル重視の商品（アクセサリー・雑貨など）：InstagramやPinterest
- ビジネス向けサービス：LinkedInやTwitter
- 若い層がターゲット：TikTokやInstagram
このように、それぞれのSNSの特性を理解して「合う」場所を選ぶことがカギです。
あるハンドメイドアクセサリーのショップでは、最初はTwitterとFacebookに注力していましたが反応はイマイチ。思いきってInstagramとPinterestに絞ったところ、なんと2ヶ月で売上が3倍に！
「適材適所」の大切さがよくわかる成功例です。
各SNSの特徴をざっくり把握しよう
それぞれのSNSには、性格の違う“個性”があります。
人間関係みたいですね（笑）
ビジュアル命！写真や短めの動画が中心で、特に女性ユーザーに人気。
あるコスメのECサイトでは、「効果がわかる投稿」（ビフォーアフターやレビュー）を充実させたところ、反応が倍増。ストーリーズで「24時間限定セール」を流すのも即効性があっておすすめです。
リアルタイム勝負！短文でのテンポの良い発信が得意。
新作ゲームの発売日には、関連グッズのツイートがバズりやすいそうです。お客様対応のスピード感も信頼を得るポイントに。
長文もOK！30代以上のユーザーが多く、地域密着の情報にも強い。
地元イベントと絡めた投稿で来店数がアップした雑貨店や、Facebookグループを活用してリピーターとの交流を深めているお店もあります。
TikTok
若者の聖地！10〜20代に人気の短尺動画プラットフォーム。
スニーカーショップでは、開封動画やコーディネート動画で若年層の心をわしづかみ。「バズる」可能性もあり、夢があります。
「数」より「質」！投稿の中身が命
「毎日3回投稿しなきゃ！」と頑張りすぎて、内容がスカスカになっていませんか？
あるオーガニック食品ショップでは、毎日投稿を目標に掲げた結果、投稿内容が散漫に…。フォロワーの反応もイマイチで、逆に離れていってしまったそうです。
週1〜2回でも、ちゃんと意味のある、役立つ投稿をする方が、はるかに効果的！
真似するより「らしさ」を大事に
「あのブランドは毎日この投稿してるから、うちも真似しよう」
……ちょっと待って！
たとえば、大手コスメブランドのSNSをそのまま参考にしても、小さなハンドメイド石鹸のお店には合わないことがほとんど。
小さなショップには小さなショップの魅力があります。
- 手作りの裏側
- 原材料へのこだわり
- 店主の人柄や日常
こうした「人間味」がファンづくりのカギになるんです。
実例から学ぶ！あたたかい投稿の力
手作りジャムのお店では、「失敗作ジャムの山」など、リアルな舞台裏を発信。
その“正直さ”と“あたたかみ”が共感を呼び、固定ファンがどんどん増えたそうです。
アパレルのECサイトでは、コーデ紹介だけでなく、スタッフの「推しアイテム談義」や「昼休みの風景」までシェア。世界観に惹かれたファンが増加中です。
続けやすいスタイルで、無理なく運用！
「月曜は新商品、水曜はお客様の声、金曜は舞台裏」みたいに、
曜日ごとにテーマを決めるのもおすすめです。
ある雑貨店は、「投稿内容会議」を月1で実施し、1ヶ月分をざっくり決定。投稿作業がスムーズになったとのこと！
「バズりたい」が空回りに…
アクセサリーショップが「バズ狙い」で過激な投稿や流行りハッシュタグを連発。
結果、注目は集まったけど、まったく売上に結びつかず…。
広く届くより、「ちゃんと届く」方が大切です。
目指すのは「共感」される投稿ですよ！
ハッシュタグで“見つけてもらう”
「#商品名」だけじゃもったいない！
アロマグッズのお店では、「#子育て中の癒し」「#在宅ワーク疲れ対策」など、使うシーンを想像させるハッシュタグに変えたところ、グッと反応がアップ。
目安は5〜10個。関連性の高いタグを選びましょう。
投稿タイミングで差が出る！
文房具のECショップでは、投稿のタイミングを分析したところ、「朝8時」と「夜9時」がベストタイムと判明。
この時間に合わせて投稿するだけで、反応率が1.5倍にアップしたそうです。
ちょっとした工夫が、大きな違いを生みますね。
最後に：焦らず、あなたのペースで
SNS運用って、頑張りすぎると続かなくなるんです。
完璧を目指さなくてOK。ムック（うちの愛犬）も毎日おさんぽ行けない日がありますし（笑）
時間がないときは「今週はお休み、来週また投稿します！」と一言添えれば大丈夫。
むしろその“人間らしさ”が、フォロワーとの信頼を深めてくれます。SNSは目的ではなく、“道具”です。
あなたのビジネスや思いを伝えるための味方として、無理なく、楽しく付き合っていきましょう！
