EC初心者の中にはネットショップなどを立ち上げたいけれど、サイト名・ドメイン名の決め方に悩んでいませんか?
長期でECサイト運営することを考えている人ほど、自分だけのオリジナルの納得できるようなサイト名やドメイン名にしたいですよね。
とはいえ、どんなサイト名・ドメイン名にすればユーザーにすぐに覚えてもらえて、集客できるようになるのかを考えていると思います。
本記事ではEC初心者が絶対におさえておきたいサイト名・ドメイン名の決め方を書きまとめました。
他サイトと差別化して集客で困らないようにするためにも、ぜひ今回の記事を参考にして印象的な名前を考えてください。
要点1:短くシンプルな名前にする
EC初心者が絶対に押さえておきたいサイト名・ドメイン名の決め方の要点1つ目は、「短くシンプルな名前にする」です。
短くシンプルな名前のほうがユーザーにすぐに覚えてもらえる可能性が高く、ネットやSNSでも検索されやすくなります。
例えば「Amazon」や「楽天」など多くの大手ECサイトは名前がシンプルで覚えやすいですよね。
ちなみに「シャープ」という会社は今でこそ覚えやすい名前ですが、昔は「早川金属工業研究所」という覚えにくい名前の会社でした。
名前が複雑で長いと覚えにくいですし入力するのも面倒なので、ネットやSNSで検索されずに終わる可能性が高いです。
ネットやSNSで検索されなければ自社ECサイトが検索エンジンで上位表示されませんし、口コミなども広がらず売上が伸びません。
なのでサイト名・ドメイン名は、ユーザーがすぐに覚えられるような短くシンプルな名前を付けるのが大事です。
筆者のように、カメラやレンズの長くて覚えにくい型番などをサイト名に入れるようなことはしないでくださいね!
要点2:読みやすく覚えやすい名前にする
EC初心者が絶対に押さえておきたいサイト名・ドメイン名の決め方の要点2つ目は、「読みやすく覚えやすい名前にする」です。
読みやすく覚えやすい名前にしないとネットやSNS等で検索されにくくなり、検索エンジンでサイトの上位表示が難しくなります。
とくに、難解な言葉や外国語などを名前に使用したときには注意が必要ですね。
例えば「Burberry」というブランドは「バーバリー」と読みますよね。
しかし、「バーベリー」や「ブルーベリー」などと人によっては読み間違えてしまうかもしれません。
もしユーザーが間違った読み方で認識してしまうと、検索窓に打ち込んだときに自社サイトではなく別のサイトが出てくるでしょう。
難しい言葉を名前に使う場合は、誤解を避けるために「Burberry-バーバリー-」と読み方を添えるべきです。
また、長い言葉や外国語を名前に使いたい場合は略語や造語にする方法もありますね。
(例:「UNIQLO(ユニクロ)」=「UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE」の略語の造語)
名前は難しい言葉や外国語を使うよりもカタカナやひらがな、ローマ字などで読みやすく簡単にしたほうが覚えてもらいやすいです。
なので、サイト名・ドメイン名はできるだけ読みやすく覚えやすい名前にしてください。
要点3:何のサイトなのか分かる名前にする
EC初心者が絶対に押さえておきたいサイト名・ドメイン名の決め方の要点3つ目は、「何のサイトなのか分かる名前にする」です。
何サイトなのか分かる名前にすることで、自社サイトを訪問ユーザーに覚えてもらえる可能性が上がります。
訪問ユーザーが何のサイトなのか判断しやすいように、サイト名には扱う商品やサービスなどのキーワードを入れましょう。
また、サイトの世界観やターゲット層を意識して名前を付けるといいですね。
ただし、サイトの名前と中身の内容が合っていないと、以下のデメリットが発生します。
- ユーザーの記憶に残りにくくなる
- 誤解を生じる可能性がある
- 即離脱率が高まり検索評価ダウン
たとえば、筆者みたくカメラ情報サイトを開設したのに、趣味のキャンプやアウトドアに関する記事ばかりを投稿するのはNGです。
サイト名がカメラ関係なのに中身の内容がキャンプやアウトドア関係だと、見に来た人はおかしいと思いますよね。
結果、ユーザーは予想外に思ってサイトから即離脱する可能性が高まります。
ユーザーの即離脱率が高まると、検索エンジンからの評価ダウンでサイトの検索順位が上がりません。
また、たとえサイト内容に興味を持たれたとしても、見に来た人がサイト名を覚えていない可能性もあります。
サイト名を覚えていないと、ユーザーが検索で探すときに他サイトと間違えて何か誤解が生じるかもしれません。
なのでサイト名は何のサイトなのか分かる名前にすることと、中身の内容とマッチしているかどうかが大事です。
要点4:長期にわたり使える名前にする
EC初心者が絶対に押さえておきたいサイト名・ドメイン名の決め方の4目は、「長期にわたり使える名前にする」です。
長期にわたり使える名前にすることで検索需要が安定し、サイト運営を長く継続させられる可能性が高まります。
サイト運営を長く継続させることができれば、ユーザーからの信頼性や検索エンジンからの評価が自動的に上がっていくでしょう。そして結果的に集客でも困るようなことがなくなります。
一方で、流行りのキーワードを使って名前を付けると一時的には需要があるでしょう。
しかし、数年後には話題にもならずに廃れている可能性もあります。
また、ニッチなジャンルでサイトを立ち上げるときも名前を付ける際は注意が必要ですね。
例えば「敷布団 腰」という言葉でサイト名を考えた場合、「腰が痛くならない敷布団の専門店|〇〇屋」と名付けたとします。
しかし、あとで商品ジャンルを拡張していった場合、腰痛対策用の敷布団だけを扱うわけにもいきません。
サイト名を変える必要が出てくるのです。ECサイトの名前を途中で変えると、以下のようなデメリットが発生します。
- 既存ユーザーの混乱で客離れ
- 検索エンジンからの評価ダウンで集客力が低下
- サイトのイメージ変更などで余計なコスト発生
サイト名・ドメイン名はどんな場合でも、先を予測したうえで長期にわたり使える名前にするのが重要です。
要点5:他サイトや固有名詞と重複しない名前にする
EC初心者が絶対に押さえておきたいサイト名・ドメイン名の決め方の5つ目は、「他サイトや固有名詞と重複しない名前にする」です。
他サイトや固有名詞と重複しない名前にすることで、以下のメリットがあります。
- 競合サイトとの差別化ができる
- ユーザーからの誤解を避けられる
- 商標権侵害を免れる
例えば「アップル」という言葉でGoogleで検索すると、アメリカの大手企業である「Apple」が検索結果を占めますよね。
固有名詞などの有名キーワードは大手公式サイトがほとんど検索結果を占めております。
なのでサイト名に固有名詞を使用しても検索エンジンでの上位表示が難しいでしょう。
また、名前が似ていたり重複していると、ユーザーが他サイトと間違うなどの誤解を生じる可能性もあります。
さらに、名前が商標登録されている場合もありますね。
もし他サイトと同じ名前や人気キャラクターなどの固有名詞を使用すれば、商標権侵害で訴えられるかもしれません。
ユーザーの誤解や商標権侵害をしないためにも、サイト名・ドメイン名は競合サイトとの差別化を図るべきです。
そして、サイト名・ドメイン名は他サイトや固有名詞と重複しない名前を付けましょう。
使用する名前が他サイトと被っていないかどうか、まずは検索エンジンやSNS検索で調べてみてください。
商標登録チェックは「特許庁「商標を検索してみましょう」」や「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」でできます。
要点6:オリジナリティのある印象的な名前にする
EC初心者が絶対に押さえておきたいサイト名・ドメイン名の決め方の6つ目は、「オリジナリティのある印象的な名前にする」です。
ありきたりな名前だとユーザーに覚えてもらえませんし、検索エンジンでも競合サイトに埋もれて上位表示が難しいです。
競合サイトとの差別化を図るためにもユーザーが覚えやすいような、オリジナリティのある印象的な名前を考えましょう。
例えばオリジナリティのある印象的な名前にするには、以下の方法があります。
- 言葉の組み合わせや単語の文字並べ替え(例:「メグミルク」=「恵」+「ミルク」)
- 扱う商品に自分の名前や地域名を付ける(例:「ヤマダ電機」や「ヨドバシカメラ(淀橋カメラ)」など)
- サブタイトルやキャッチコピーを付けて補足(例:「驚安の殿堂 ドン・キホーテ」)
- ラ行を名前に入れる(例:「ルイ・ヴィトン」や「シャネル」など)
- 外注さんに考えてもらう(例:「クラウドワークス」や「ランサーズ」などを利用する)
名前を考える際は上記の方法を用いたり組み合わせたりしながら、オリジナリティのある印象的な名前にするようにしてください。
要点7:ドメインでも使える名前にする
EC初心者が絶対に押さえておきたいサイト名・ドメイン名の決め方の7つ目は、「ドメインでも使える名前にする」です。
アルファベット表記できるサイト名を付けることができれば、ドメイン名やSNSアカウント名でもそのまま使うことができます。
例えば、価格コム(kakaku.com)やクックパッド(cookpad.com)などはサイト名とドメイン名が一緒ですよね。
サイト名やドメイン名、SNSアカウント名はできるだけ統一したほうが検索されやすいです。
ドメイン名に使える文字は半角英数「a~z、0~9」と半角記号「-」(ハイフン)のみ使用可能となります。
「!?」や「&」「%」「¥」などの記号および「☆」や「♡」などの絵文字は、ドメイン名には使えません。
また、記号や絵文字はSNSハッシュタグ検索でも使用不可です。
サイト名には記号や絵文字を使えますが、以下のデメリットがあります。
- サイト名に記号や絵文字を使うと安っぽく幼稚な印象を与える
- 検索エンジンや利用端末で特殊文字を読み込めない
- ドメイン名やSNSハッシュタグ検索で使えない
「激安!カメラ&レンズの専門ショップ☆」みたいに、筆者が初心者の頃に考えたようなサイト名はあまりおすすめできません。
ドメインでも使える名前にするために、サイト名には記号や絵文字をなるべく使わないほうがいいですね。
ちなみに、ドメイン名はあとで変更すると検索エンジンからの評価が0になるので、最初からよく考えて名前を付けてください。
考案したドメイン名がすでに使用されているかどうかは「お名前.com」などで調べられます。
筆者がネームを考える際にやること
ここで筆者がネームを考える際にやっていることをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
良いネームがなかなか思い浮かばない時や、どこから手を付けてよいか分からない時には有効だと思います。
筆者がECサイトの名前を考える際にやっているのは、「扱うジャンルに関連する言葉からネームを考える」です。
自分が開設するECサイトで扱うジャンルに関連した言葉であれば、何か新しい名前を思いつきやすいかと思います。
たとえば筆者の場合は、個人的に得意であるカメラに関連するジャンルから名前を考えますね。
具体例として「カメラ」を「キャメラ」、「レンズ」を「ランズ」と言い換えてみます。
そして、変換した言葉どうしである「キャメラ」と「ランズ」を組み合わせて、「キャメラんず」という名前にしてみるのです。
他にはカメラ関連の人気企業の名前を参考にして組み合わせたりしてみるのもいいでしょう。
たとえば「キャノン」と「ニコン」を組み合わせて「キャニコン」や「ギャニオン」、「ナイコン」や「ニカノン」などと名付けます。
あとは何のサイトなのか分かりやすくするためにジャンルに関連した言葉を付け足したりもしますね。
例えばカメラ関係のサイトだとわかるように、「フォーカス」や「フォトショップ」という言葉を付け足します。
- 「キャメラんず」+「フォーカス」=「キャメラんずフォーカス」
- 「キャニコン」+「フォトショップ」=「フォトショップ・キャニコン」
みたいな感じです。
最後にいくつか考え出したネームが今回お伝えした、押さえておきたい名前の決め方の条件を満たしているかどうかを吟味します。
あくまでも名前を付ける際の考え方の一つとして参考にしておいてください。
まとめ
ということで本記事では、「EC初心者が絶対に押さえておきたいサイト名・ドメイン名の決め方」をお伝えしました。
サイト名・ドメイン名はEC運営におけるネット集客に大きく関わってきます。
なので、ユーザーが覚えやすいように印象的な名前を運営サイトに付けられるかどうかがカギです。
印象的な名前を考える際に押さえておきたい点は、以下の通りです。
- 1 短くシンプルな名前にする
- 2 読みやすく覚えやすい名前にする
- 3 何のサイトなのか分かる名前にする
- 4 長期にわたり使える名前にする
- 5 他サイトや固有名詞と重複しない名前にする
- 6 オリジナリティのある印象的な名前にする
- 7 ドメインでも使える名前にする
名前を考える際には、今回お伝えした押さえておきたい点を参考にしてサイト名・ドメイン名を決めてください。
ちなみに筆者は初心者の頃、キーワードを盛り込みすぎてサイト名が長くなったことがあります。
そして、他とは違うオリジナルでカッコよい名前にすることを考え過ぎて、難しい言葉や特殊文字をたくさん使っておりましたね。
結果、名前だけ見ても何のサイトなのかわからない感じになり、当然のごとくユーザーに名前を覚えてもらえるはずもありません。
新しくサイトを立ち上げるためにサイト名・ドメイン名を何回も変更したこともあります。
筆者のようにEC運営で失敗しないためにも、正しいやり方でサイト名・ドメイン名を考えてください。
そしてWeb上で効果的に集客できるようになりましょう。
それでは今回は以上です。