売れるショップへ!SNS使い分けと運用方法を解説!

目次

【はじめに】

「SNSは発信せずに見る専門だから運用はよく分からないな」
と感じている方も多いのではないでしょうか?

筆者もその1人で、投稿を始めよう!と思ってSNS運用を検索してみると
「投稿形式」「アルゴリズム」「アカウントの世界観作り」など
難しく複雑な情報が多くて、投稿する前からつらい。なんて感じることも…。
ですが、複雑に考えず【ショップらしさを自分のペースで発信しよう】と
割り切って運用し始めたときからSNSが楽しくなりました!

今回は、オンラインショップ運営には欠かせない存在になっている
「SNS使い分けと運用方法」についてSNSの全体像からかみ砕いてご紹介していきます!

【まずSNS別の利用者層を知ろう!】

よく再生数やいいね数でバズることが若年層に多いため「若者のもの」といった
印象を受けることがありますが今は幅広い世代に活用されています。

〈引用〉令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 
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【X(旧Twitter)】メイン世代:10〜20代
【Facebook】メイン世代:30〜40代
【Instagram】メイン世代:10〜20代
【YouTube】メイン世代:10〜20代(40〜50代の割合も高い)
【TikTok】メイン世代:10〜20代
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上記〈5大SNS〉といわれるものも投稿形式(文章・動画・写真)と
特徴が違うためメインとして利用する世代に違いがあります。
「どのSNSを選べばいいの?」と感じるかもしれませんが
まずは運営するショップが扱う商品やサービスの
〈メインターゲット層が多く利用している〉ものを選んで運用することがおすすめです!

また、投稿では画像や動画編集スキルが求められるため継続的な運用に向けて
〈持っている得意なスキル〉からSNSを決めることも大事なポイントと言えます。
仕事とはいえ、苦手なことはなかなか継続できませんよね…。

【SNSの最大の魅力を知ろう】

スマホの登場とともに流行したSNSは当初「コミュニケーションツール」としての
役割を担っていた印象ですが、今では発信されている情報が多岐に渡っています。
筆者が勤めていた会社の20代社員は〈食事のお店選び〉や〈ファッション〉などの
情報を収集するツールとして活用している人が多くいたほどでした。

その他、下記のデータからも分かるように
【購入判断】をするためにSNSで情報収集をしていることが分かります。

〈引用〉SNSがライフスタイルに与える影響

何かを購入する際に【SNSで情報収集をする割合は70%以上】におよび
情報収集をする理由として
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〇多くの人が話題にしている
〇写真や動画があると生活に取り入れるイメージが湧きやすい
〇商品の背景情報を知れること
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が割合として高いことから話題になっていたり、気になる商品が
「実際買ってどうなるのか?」「損しないか?」という不安を払拭するために
SNSで情報を集めて商品購入の判断材料にしていることが分かります。

逆をいえば、ショップとしてSNS運用をする
最大の魅力は【商品購入時の不安を払拭する情報提供】を発信すること
【売れるSNS運用】ができるとも言えますね。

【SNS運用を始める方法】

運用するSNSを決める

まず最初にどのSNSを運用していくのか、ですが
「バズりやすいSNSを選ぼう」と曖昧に選ぶのではなく
ショップが扱う【商品のターゲットに向けた最適な発信ができる】SNSに決めましょう!

改めて利用しているメイン世代と投稿形式を見てみます。
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【X(旧Twitter)】メイン世代:10〜20代 投稿形式:文章
【Facebook】 メイン世代:30〜40代 投稿形式:画像+文章・動画
【Instagram】 メイン世代:10〜20代 投稿形式:画像+文章・動画
【YouTube】メイン世代:10〜20代 投稿形式:動画
【TikTok】 メイン世代:10〜20代 投稿形式:動画
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発売している商品の【ターゲット】に対して【最適な発信ができるSNS】を検討します。

たとえば、
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【販売している商品】 10代向けのシャープペンシル
▼であれば…▼
ターゲット世代が使うSNSは〈X(旧Twitter〉〈Instagram〉〈YouTube〉〈TikTok〉
文章投稿の〈X(旧Twitter〉では商品が見えないので他のSNSがいいな。
でも、勉強に使う商品を息抜き時に視聴する〈Instagram〉〈YouTube〉〈TikTok〉で
見た時に興味を持ってみてくれるだろうか…。

▼だったら▼
【運用するSNS】〈Instagram〉でペン回しなど印象が強い「ショート動画」をアップ
並行して「写真+文章投稿」をしておいて、気になった人には詳細が見えるようにしよう
そこに購入ページのリンクを貼っておけばSNSを最大活用できるのでは。
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といったように仮説構築をしながら検討をしていきます。
ぜひ、販売商品の魅力を最大に発信できるSNSに決めてみてくださいね!

使い分けてSNS運用を開始する!

SNSを決めた後は実際に運用を開始していきます!
最初は絶対に失敗したくない気持ちが強くなり、発信する内容を難しく考えて
なかなか最初の投稿に踏み出せない…。といったことがあります。
しかし、やってみないと失敗も成功もないので
【まずは発信する】ことがSNS運用に最初の一歩を踏み出すカギです!
ここでは、最初の発信に迷わないように投稿例をご紹介していきます。

先述したSNSで情報収集する理由で割合の高い
下記3点の情報を効果的に伝えることができるSNSで運用していきます。
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例えば〈10代向けの化粧水〉を販売したい場合
〇多くの人が話題にしている
 ▶投稿内容:累計購入者数〇人を突破した大人気の化粧水!話題性と権威性を伝える投稿
 ▶SNS:10代の利用者の多い【TikTok】で情報発信をする

〇写真や動画があると生活に取り入れるイメージが湧きやすい
 ▶投稿内容:使用方法や使用量の紹介、使用シーンを見せながら紹介
 ▶SNS:【Instagram】の写真や動画投稿でテクスチャーや使用感を詳しく投稿する

〇商品の背景情報を知れること
 ▶投稿内容:商品の開発秘話やこだわっている成分を紹介する
 ▶SNS:【Instagram】で実際の開発担当が語りながら伝える
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このようにお客様の導線を意識してSNSを使い分けて投稿内容を検討すると
SNS運用において下記のような目標を組み立てることができます!
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【TikTok】
ショート動画を使って広いターゲット層に認知し見込み客を集め
【Instagram】
商品の使用方法や成分、商品の開発秘話を伝えることで
安心していただき納得いただいて販売へ繋げられる
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記載した例ではSNSを2つ使いましたが運用には
動画編集や投稿ネタのリサーチなどの作業があり時間がかかることも…。
今あるリソースに合わせてSNSを1つに絞って運用することもおすすめです。

【運用をしていくにあたり】

筆者が以前勤めていた会社では当時SNS運用をしていなかったため
広報課の1人が広報業務と兼任でSNS運用をしていく事に決まりました。

しかし、イベント参加やPR取材の同行などと並行して
商品に関する投稿をすることができず運用できない状態に…。
それもそのはずで、SNS運用はやることが多いものです。
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➀SNS選定
②発信する内容のネタ検討、リサーチ
③撮影、画像や動画編集
④投稿の数値確認と分析
⑤競合他社の投稿内容リサーチ、分析
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運用に関わることができる人数にもよりますが
兼任ではなかなか時間が足りないほど作業は多くあります。
できれば、SNS担当を1人決めて運用開始しましょう!

また、SNS運用してすぐに販売数がアップする!といった即効性はありません…。
運用に関する情報を検索すると〈毎日投稿〉が基本のように書かれていますが
思うようにリソースを割けないときは【継続的】な投稿を心掛けてみてください。

投稿したものはアカウントページに残っていくため
【資産】となりお客様には優良な情報として届けることができます!
気追わずにPDCAを意識しながら続けていくことを心掛けましょう!

【さいごに】

SNSは完全に自社だけで運用することもできますが
インフルエンサーの方を起用した投稿だったり、SNS上に広告を出稿することもでき
その気になれば運用の幅は無限大に広げることができます!
陥りがちなミスとして、早く結果を出すことに気をとられ
「バズらせよう!」と狙った投稿を複数のSNSでしようとしてしまい
展開している【ショップのブランド感】を損なうことにも繋がり
投稿する方向性を迷ったりしがちになることがあります…。

まずは1つのSNSに絞って【1週間に2投稿】を
目標にSNS運用を楽しく進めていってくださいね!


〈引用・参考・文献一覧〉

【SNSを利用する世代は?】
〈引用〉令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 令和6年6月 総務省情報通信政策研究所 11ページ目https://www.soumu.go.jp/main_content/000952987.pdf

【商品購入の情報収集にSNSは活用されている!】
〈引用〉PR TIMES(株式会社uluコンサルタンツ『「SNSがライフスタイルに与える影響」に関する調査』)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000131474.html

この記事を書いたひと

34歳 1児の父 通販歴8年
2013年に大学卒業後、通販企業に入社し
新規顧客獲得を目的とした広告制作・ディレクションに携わる。
主にTV(29分・120秒・15秒)、紙媒体(折込・新聞・雑誌)で
化粧品・医薬品・健康食品の制作担当を担う。
新規顧客を獲得するための訴求構築や撮影ディレクション、
ライティングといった新規顧客獲得に必要な全般のスキルを習得。
現在は、新規顧客を獲得専門のディレクターとして活躍している。

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