初心者でネットショップ開業したいけれど、具体的な始め方が分からなくて迷っている方はおりませんか?
ネットショップの開業や運営は敷居が高くて、いろいろとサイトの設定や手続きなどが大変そうで難しく感じますよね。
とはいえ、将来的に自分だけのネットショップを運営して売上アップしていきたいと考えている人もいると思います。
しかし、デザインやプログラムの知識などを持っていない場合、一から自分でネットショップを開設するのは初心者には難しいです。
また資金をたくさん用意する必要性や、初心者がネットショップなんて開設しても法的に許されるのかどうかが気になると思います。
本記事ではネットショップ開業したい初心者が迷わないように、開店までの全ステップを完全ロードマップとして解説していきます。
ネットショップで何を売るのかを決める
初心者が迷わないネットショップ開業・開店までのロードマップ、1つ目のステップは「ネットショップで何を売るのかを決める」です。
例えば私の場合はカメラが得意なので、カメラ関連の商品をメインとして販売していくネットショップにすることに決めます。
ただし、ネットショップでは販売できないものがあります。
例えばペット、不動産、薬物、模倣品、銀行口座、などはオンライン上で販売できません。
売る商品を決まったら「仕入れて販売」、「オリジナル商品を作って販売」なのかを決めましょう。
自分がやりやすい方や開設するネットショップに合っている方がいいと思います。
仕入れて販売する場合はネット通販や実店舗で仕入れたりするだけでなく、卸会社やメーカーから直接仕入れるといったことも考えられます。
また海外のお店から仕入れたり、OEMやドロップシッピングを利用するのも手です。
ショップの名前と基本概念を決める
初心者が迷わないネットショップ開業・開店までのロードマップ、2つ目のステップは「ショップの名前と基本概念を決める」です。
数あるネットショップの中で自分のお店をユーザーに見つけてもらい選んでもらうためには、ショップ名とコンセプトを明確にすることが重要です。
たとえばカメラ商材を扱っているのであれば、「10代女子にも軽くて扱いやすいコンパクトカメラ店」みたいなショップ名にしたとします。
ショップ名からも分かるようにお店のコンセプトは「10代の女子向けカメラ」「軽いカメラ」「コンパクトカメラ」となるでしょう。
つまりユーザーにどんなお店なのかを知ってもらうために、扱う商品や消費者ニーズ、販売ターゲットを明確にすることが大事です。
そして、ショップ名はよく考えたうえで、なるべく覚えてもらいやすい名前を付けましょう。
何も考えずにネットショップを開設して普通にコンパクトカメラを販売したとしても、なかなか売れていかない可能性が高いです。
他のネットショップとの差別化を図るためにも、お店の名前と基本概念をあらかじめ決めておいてください。
ネットショップの出店方法や出店先を決める
初心者が迷わないネットショップ開業・開店までのロードマップ、3つ目のステップは「ネットショップの出店方法や出店先を決める」です。
売る商品やお店の名前とコンセプトが決まったら、自分の事業計画やブランディングに適した出店方法を選びましょう。
ネットショップの出店方法はいろいろとあるのですが、初心者は既存の出店サービスを利用することをおすすめいたします。
既存の出店方法は大きく分けて「モール型」と「ASP型」に分かれており、初心者でも簡単にセキュリティー面で安心のネットショップを開設・出店できます。
モール型とは楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、メルカリShopsなどのネットショップ複合サイト内へ出店する方法です。
ASP型はECサイト作成サービスでネットショップ構築・開設に必要なシステムを借りて、ウェブ上に自分のお店を出店する方法です。
有名なECサイト作成サービスにはBASEやShopify、Square、STORES、MakeShopなどがあり、有料だけでなく無料で利用できるサービスもあります。
モール型とASP型には費用面やデザインの自由度、集客力など、どちらにもメリットとデメリットがありますので事業計画をよく考えてから選びましょう。
その他の出店方法としてはオープンソースやECパッケージ、フルスクラッチなどがありますが、どれもコストやセキュリティの面で初心者には不向きです。
/ | モール型 | ASP型 | その他 |
メリット | ・集客力がある ・自分でサイト作成する必要がない ・セキュリティが高い | ・初期費用や月額費用などが安く無料で始めることもできる ・デザインを自由にカスタマイズできる ・セキュリティが高い | ・サイトを自由にカスタマイズできる ・販売手数料がかからない |
デメリット | ・初期費用や月額費用、販売手数料などが高い ・デザインに制約が多く独自ドメインが使えない ・ライバル店との差別化が難しく価格競争が起こりやすい | ・集客力がないため自分で対策する必要がある ・ショップ運営を維持するのに手間がかかる | ・初期費用や月額費用が高すぎる ・専門知識やセキュリティ対策が必要 |
主なサービスや方法 | Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、メルカリShopsなど | BASE、Shopify、Square、STORESなど | オープンソース、ECパッケージ、フルスクラッチ |
開業のための法的な手続きをする
初心者が迷わないネットショップ開業・開店までのロードマップ、4つ目のステップは「開業のための法的な手続きをする」です。
ネットショップを開設して健全に運営していくためには、開業に関する法的な手続きをいろいろとしなければなりません。
例えば開業のための法的な手続きには、届け出や販売許可などがあります。
届け出に関しては個人事業主として「開業届」の提出、法人として起業する場合は法務局で「登記申請」が必要です。
販売許可に関しては扱う商品が中古品であれば「古物商許可証」、食品であれば「食品衛生責任免許や食品衛生法に基づく営業許可証」が必要となります。
他にも酒類や化粧品類などは販売許可が必要なので、自分の扱う商品が法律に違反しないかどうかを必ずあらかじめ調べておきましょう。
ネットショップを開設して健全に運営していくためにも、開業に必要な届け出や販売許可など法的な手続きはしっかり行いましょう。
運営費と取引口座を用意する
初心者が迷わないネットショップ開業・開店までのロードマップ、5つ目のステップは「運営費と取引口座を用意する」です。
ネットショップを開設しても、開業費用や取引口座がなければ運営していけません。
開業費用はできれば最低3か月分の経費を補える資金を用意しておきたいです。
ネットショップ開設時は商品の仕入れや製造、発送などにコストがかかるので、初期費用と運転資金として10~30万円程度は資金が必要でしょう。
自己資金だけで足りない場合は、銀行融資や公的融資、投資家からの出資などを利用する方法もあります。
取引口座は開業したら資金を管理しやすくするためにも、専用口座を開設しましょう。
開業手続きを済ませていれば、屋号または法人名義で開設することができます。
その他に開業時に用意しておくものは、パソコンやプリンター、ネット電話回線や固定電話、カメラや撮影機材、営業許可申請などが必要です。
ネットショップ運営は開設時から費用がかかりますので、運営費や取引口座などをあらかじめ用意しておきましょう。
決済手段の導入と配送方法を決める
初心者が迷わないネットショップ開業・開店までのロードマップ、6つ目のステップは「決済手段の導入と配送方法を決める」です。
ネットショップ運営をスムーズに進めるためには、お客様が利用しやすい適切な決済手段の導入と配送方法をあらかじめ決めておくといいでしょう。
決済手段の導入においてはクレジットカード決済や電子マネー決済、銀行振り込みやコンビニ決済などがあります。
自分のネットショップを利用するであろうお客様と親和性があるかどうかを考えたうえで、決済手段の導入を考えましょう。
なお、出店先であるモールやEC作成サイトでは、あらかじめ決済方法が決められている場合もあります。
配送方法においても、お客様がよく利用する配送業者を選んでおいた方がいいです。
ただし、住んでいる地域によっては選びたい配送業者が利用できなかったり、配送料金が高すぎたりする問題があると思います。
配送料金は商品の値段設定や利益に影響を及ぼしますので、配送業者と個人契約を交わして配送料の割引サービスを受けるなどの対策が必要です。
ネットショップを開設してから慌てないようにするためにも、あらかじめ決済手段の導入と配送方法を決めておきましょう。
自社サイト内のシステムを作成
初心者が迷わないネットショップ開業・開店までのロードマップ、7つ目のステップは「自社サイト内のシステムを作成する」です。
ネットショップをどこで出店するのかを決めたら、お客様が利用しやすいお店になるように自社サイト内のシステムを作成します。
実店舗で言えば、自社サイト内のシステム作成は開店前の内装工事みたいなものです。
ネットショップ名やサイトURLを決めることはもちろんのこと、トップページや商品ページ、お問い合わせフォームなどを作成します。
ページの背景色や文字色、ロゴ画像などは自社ブランドに沿ったサイトデザインにすることを考えましょう。
もしサイトデザインに迷っている場合は、競合ネットショップを参考にしてみるのも手です。
モール型やASP型で出店する場合はフォーマットやテンプレートが用意されているため、ネットショップ作成は初心者でもさほど難しくありません。
その他にはトップページ画像や商品画像、自社サイトの説明文や商品説明文などのコンテンツ掲載が必要です。
また、自社サイト内には「特定商取引法に基づく表記」が必須です。
お客様にすぐに覚えてもらいリピートしてくれるようなネットショップにするために、自社サイト内のシステムをしっかりと作成しましょう。
まとめ
ということで本記事では、初心者が迷わないネットショップ開業の完全ロードマップ【開店までの全ステップ解説】をお伝えしました。
開業の流れを大まかにでも理解できれば、初心者でもネットショップに挑戦できると思えるでしょう。
まずはネットショップで何を売るのかやショップの名前や基本概念、どこで出店するのかを決めます。
そして、健全にネットショップを運営していくためにも開業のための法的な手続きや、充分な運営費と取引口座を用意しておくことが大切です。
あとは、決済手段を導入と配送方法を決定やネットショップのデザインを考えるなど、自社サイト内のシステムを作成していきましょう。
初心者がネットショップ開業で迷わないためにも、本記事でお伝えした完全ロードマップが参考になれば幸いです。
ただし、ネットショップ開設までは誰でもできても、運用が上手くいかなくてすぐにやめてしまう方も多数です。
自社ブランドを軌道にのせて上手く運用できるようになって初めて、ネットショップを開設・開業できたと言えるのだと思います。
本日は以上です。