ネットショップを始めたばかりの頃、売上や商品ページ作成に気を取られて、セキュリティのことは正直後回しにしていました。私自身、健康や美容食品を販売するEC運営に携わっていた時、ある晩突然「商品ページが真っ白になってる!」と慌ててパソコンを開いたことがありました。原因はセキュリティ設定の甘さ。まさか自分のショップが……と、冷や汗をかいたのを今でも覚えています。
「まだ始めたばかりだし、そんな大げさなことしなくても大丈夫でしょ?」と感じている方こそ、知っておいてほしいセキュリティの基本。今回は、EC初心者さんでもすぐに実践できる最低限のセキュリティ対策を、体験談を交えてわかりやすくご紹介します!
1. SSL設定(HTTPS)を必ず導入しよう
ネットショップを運営するうえで、まず必ず対応したいのが「SSL(Secure Sockets Layer)」の導入です。これは通信を暗号化し、個人情報の漏洩を防ぐ役割があります。
私が初めて担当したECサイトでは、このSSLを設定しておらず、「保護されていない通信」とブラウザに警告が出てしまい、信頼を失ったことがありました。
→「https://〜」と鍵マークが表示されているかチェック!
2. 管理画面のパスワードは強力に
意外と多いのが「初期設定のまま使っている」「誕生日や簡単な英単語を使っている」といったパターン。これはかなり危険です。
私の知り合いの運営者さんは、簡単なパスワードが原因で管理画面に不正アクセスされ、商品の価格を勝手に変更される被害に遭いました。
→英字・数字・記号を組み合わせて12文字以上に!
3. 自動バックアップは設定しておくべし
万が一のトラブルに備えて、バックアップは「自動」で行われる設定にしておくのが理想です。サーバー障害や誤操作でデータが消えてしまった時、手動バックアップだけだと復旧が大変です。
私が販売していたサイトでも、バックアップ設定をしていたおかげで、誤って商品説明を全消去した時にスムーズに復元できました。
→レンタルサーバーやECプラットフォームにある「自動バックアップ」設定を確認!
4. 脆弱性のあるアプリ・プラグインは使わない
「便利そう!」とつい追加してしまいがちな無料プラグインやアプリ。ですが、更新されていなかったり、提供元が不明確な場合はセキュリティの穴になりかねません。
たとえば、古いプラグインを使っていたことで、サイトの一部に不具合が出たり、脆弱性を突かれて管理画面が操作不能になった例もあります。導入前には、信頼できる提供元かどうか、最終更新日などを必ずチェックしましょう。
→「WordPress公式」「Shopify公式」など、実績ある提供元のものを選んで!
5. アクセス制限と2段階認証を活用しよう
管理画面へのアクセスを守る方法として、「IP制限」や「2段階認証」はとても有効です。IP制限をかければ、自宅やオフィス以外からのアクセスをブロックできますし、2段階認証を使えば、パスワードだけでは突破できません。
私も、運営していたECショップの管理画面にはGoogle Authenticatorを使って二重ロックをかけていました。これだけでも、安心感がまったく違いますよ!
→「Google Authenticator」などの認証アプリを導入!
6.無料Wi-Fiでの作業には要注意
カフェやコワーキングスペースなど、公共のWi-Fiで作業する機会も多いですよね。でも、セキュリティが甘いWi-Fiに接続したままログインやカード情報の入力をすると、第三者に情報が漏れてしまうリスクがあります。
私自身、カフェで作業中にセッションが切れたり、普段見ない警告が出たりした経験があり、それを機にVPNを導入しました。それ以来、外出先でも安心して作業ができています。
→VPN(仮想専用線)を使えば通信を暗号化できます!
【注意点】“完璧”を目指しすぎない
セキュリティ対策と聞くと、「なんだか難しそう…」「自分には無理かも」と感じてしまう方もいるかもしれません。でも、大切なのはできることから、ひとつずつやっていくこと。
完璧じゃなくていいんです。まずは今回ご紹介した中で、自分ができそうなものから試してみてください。それだけでも、大切なお店を守る第一歩になります。
→焦らず一歩ずつ、継続がカギ!
【まとめ】今日から始めるセキュリティ対策ベスト3
1.サイトURLを「https://〜」に変えてSSLを確認! 2.管理画面のパスワードを強力なものに変更! 3.自動バックアップを設定! |
この3つを取り入れるだけでも、ネットショップのセキュリティはぐっと向上します。そして、慣れてきたら、アクセス制限や2段階認証など、より強固な対策へとステップアップしていきましょう。
→自分とお客様を守るために、できることからコツコツと!
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